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闘技場に呼ばれた少年達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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闘技場に呼ばれた少年達 4

ここは淫らすぎる、そう感じた。このままここにいたらどうなってしまうのだろうか…。
ここから逃げないと。その為にはまずはこの闘技場の構造を知るしかない。
「ここの地図って無かったかな…?」
それとなく聞いてみる。
「あるけどどうしたの」
盗み聞きされている可能性を考えて、適当に答える。
「ここで暮らすのならとりあえずは構造を知っておかないと」
地図が完全に正しいとは思えなかった。もしかしたら地図にない隠し部屋とかあるのかもしれない。
それに、仮にこの闘技場から出たとしても捕まる可能性は高い。しかしそれについては後回しでいい、とりあえずはここの詳細を知っておくのが優先だ。
闘技場は意外に広く、同じような境遇の者が何人暮らしているかわからないほどだ。ミノタウロスはというと牢屋みたいな場所に数人が集められているようだ。
出来ればミノタウロスとの交戦は避けたい。
だが、あれらは本当にミノタウロスなのだろうか?牛のマスクを被った男性にしか見えなかった。
「あんな神話の怪物が実在するわけないもんな…」
牢屋に閉じ込められているということはこの闘技場とは敵対関係にあるのかもしれない、それらを利用して混乱を起こしてみるのも一つの方法に思えた。
シェブデンは一人牢屋のある辺りまで歩いてみる。
やはりリアルな牛マスクがいくつか吊るされていた。それも二三枚どころじゃない数だった。
これを被ってミノタウロスの様に見せていた、ということらしい。
「しかし、なんのために?」

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