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闘技場に呼ばれた少年達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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闘技場に呼ばれた少年達 8

しかし、シェブデン達は男の言葉に従った。
シェブデン達は無理矢理にミノタウロスマスクを被らされた被害者に過ぎず、男と戦う理由はないからだ。
理由は無いが闘志だけは渦巻いている、そんな状態だった。
「よし、それで良いんだ」
男は満足げな表情を浮かべると、シェブデン達に両手を頭の後ろで組むように指示した。
シェブデン達はその指示に従い、手を組んだ。彼等は自分が何をしているのか理解していない。
男の言葉に体が勝手に動いてしまっているのだ。そんな調子でシェブデン達は壁際で整列させられてしまう。
まだ幼さの残る三本の性器が並ぶ。
その光景は卑猥というより儀式的な雰囲気があった。
男は順番に少年たちの下腹部に触れていった。
そして一言呟く。
「闘志がまだ渦巻いてるな」
その通りであった。今は大人しくしているが、心の奥底では男に対する闘争本能が燻っている。
彼等がそれを上手くコントロール出来るようになれば、さらに強くなるだろう。
「今はこれでいい」
獅子の面の男はそう呟くと、踵を返し闘技場を後にした。残されたシェブデン達は、しばらく呆然とその場に立ち尽くしていた。
「そうだ、俺は負けたのか…」
シェブデンは自分の敗北をようやく認めた。自分の中に渦巻いていた闘志が急に冷めていくのを感じる。それと同時にマスクの力が薄れていき、シェブデン達は解放された。
それから1年が過ぎた。この事件で放棄された筈の闘技場に再び明かりが灯っていた。
シェブデン達三人は今も変わらずここで訓練を続けている。その目的は一つ、強くなる為に。
今日も闘技場には少年達の雄叫びが響いていた。


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