PiPi's World 投稿小説

アンデットな村人の僕
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 18
 20
の最後へ

アンデットな村人の僕 20

敵の潜伏する古代遺跡跡は周囲を森で囲まれ、近隣には小さな村もない僻地。
地図上では、騎士団の都からゴーレム馬で一ヶ月の旅路。だが、上空を最短で真っ直ぐに飛ぶために、五日ほど、往復で十日。
「帰りは魔法ゲートで騎士団の都の大門の前に帰れますから、帰りはソレイユに飛んでもらわなくても大丈夫だと思います」
と言われてミハルは唖然となった。

「タケルが負傷したりしたら、あたしらは帰れなくなるってことじゃねぇか」
「みなさんが怪我をしたら、私が治療します」
「そうか、まあ、もしもの時は頼むわ。今夜の見張りはあたしがやるから、まかせとけ」
イルダはにんまりと笑ってみせて、たき火の前に座っていた。
イルダが昼間は酒に酔ったあと日が暮れるまで眠っていたのは、夜のキャンプの見張り役をするつもりだったかららしい。

その笑顔を見ると、僕はむかしの村にいた頃のイルダのまんまだと思う。


宿場街や村を経由する街道を使わず、てきとうな空き地にキャンプに夜は着陸して、夜間はキャンプのテントで眠る。
ミハルとリドリー、アデルとタケル、二つのテントをながめて、イルダはため息をついた。

(あたしだけ一人か。まさかタケルにまで先を越されるとは思わなかったな)

アデルがタケルと眠るのは、タケルの魅了の魔法が発動しないか気にしているという理由もある。
それはイルダは知らないこと。


タケルくんはすぐに寝入って、勃起してる。
彼は眠りに入ると、意識による統制を離れるからかすぐにこうなっちゃうみたい。
いきなり私の横にほわっとした、黄色っぽい灯をともしたような光が現れた。

「あら、あなたもいたの」
「ソレイユさん。いったいどうして?」

あの魔導書の精霊、ソレイユが現れた。
外見こそシスターの服を着ているけど、普通の女の子といった感じで何気なくやってきたような振る舞い。

「マスターであるタケルさんに会いたくて、出てきましたの。素敵な寝顔です」
「そうね。こうしてると、本当に可愛い」

優しい微笑みを浮かべて、タケル君の寝顔を眺めているソレイユちゃんは、普通の女の子にしか見えない。

「ところで、アデルさんはこれをどうにかして差し上げないの?」

彼女が示したのは、タケルくんの勃起だ。

「う……」

言葉に詰まってしまう。
私も彼がアンデッドになる原因の一端だし、それを言われると弱い。
でもシスターである私が「そういうこと」をするのは……。
クスッと笑ったソレイユちゃんは、私の内心を見透かしているだろう。

「それなら、私がするしかないですわね」

ソレイユちゃんは、そっと丁重に、慎重に、彼の勃起を取り出した。

「ああ……さすがはマスター」
「う……」

私も恥ずかしいけど、タケルくんのものから目が離せない。
何だか胸がきゅんと来る。

タケル君のような場合には、溜め過ぎないようにさせないと命、いやアンデッドだから存在に関わる。
だから誰かががこうしてあげるのは必要なんだけど…
私が悩んでいる間に、ソレイユちゃんがタケル君のものを口でしゃぶっていた。

「硬いし、形もいいし、さすがマスター」

すやすや寝息を立てるタケル君に、ソレイユちゃんがフェラチオしてる…
もう、私もしてあげたいのにっ!

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す