花嫁サークル!! 46
「んじゃあ、4人とも4人一緒がいいってお願いしたわけ?」
「うんっ。そう」
川原に吹くそよ風に靡いた薄茶色のロングヘアーを耳にかけ、小春は悠にそう返した。
「私たち、何かと一緒だし」
冬香がその様に補足する。
彼女は昔から肩に毛先のかかるツインテールがトレードマークだが、今はその髪が深い茶色に染まっていた。
「今も一緒に活動してるの」
金髪のボブカットをサラッと揺らし、千秋が悠の方へ顔を向けた。
「活動?」
「そ。里親探し。仔犬と仔猫限定だけど」
と夏希が悠の疑問に答えた。
彼女は黒髪のボブカットだが、昔から色々とヘアアレンジをする人物だった。
今はストレートパーマをあてただけの、簡単なものだ。
「へぇ!すげぇな!」
素直に感心を口にする悠。
彼女たちは元々動物が好きらしい。
流されて飼育委員になり、そのままずるずると引っ張っていた彼とは大違いである。
「まだペンギン飼う野望持ってんの?」
千秋がからかうように訊くが、悠は
「もちろん!」
と声を張った。
「犬は?」
と冬香が
「猫は?」
と夏希が
「ウサギは?」
と千秋が
「ウシは?」
と小春が口々に訊く。
「やっぱペンギンだな、うん!ってか牛はさすがにねーだろ」
カラカラと笑う悠だったが、小春は複雑な表情を浮かべていた。
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青は心地よいくらいに空を突き抜けていた。
高くなった太陽がジリジリと地表を焼き付ける中、悠は至福の一時を味わっている。
「やっぱいいわ、これ」
肉棒を4つの乳房に挟まれ、その快感に彼は目を細めた。
クセになりそうを通り越し、もはやクセになってしまっている二人同時のパイズリ奉仕。
それを行っているのは志穂と美穂だ。
しかし先から滲む透明な液を舌に絡めているのは、愛。
悠の背後にはルナがおり、谷間に後頭部を受け入れている。
膝枕ならぬ、パイ枕とでも表現すべきだろうか。
それを寄せたり、揺すったりして悠を楽しませていた。
「あっ、イきそ……」
次の瞬間には、溢れ出た快感が愛の口に広がっていた。
彼女は躊躇うことなく喉を鳴らし、更に吸い取っていった。
ドスッ
教室に戻る途中で、曲がり角の出会い頭に下級生と思われる人物とぶつかった悠。
幸い互いに大した怪我はないようだ。
「すみませんっ!」
「いや、こっちこそ……」
既に予鈴が鳴っていたためか、その下級生は急ぎ足で特別教室の入った棟へと渡り廊下を駆けていく。
「…………」
彼は、思わず右手の親指と人差し指で顎を挟んでいた。
「どうしたの?早く行こ?」
「え?あ……おぅ……」
美穂に促され、彼らは再び2―Cへ向かい始める。
足を進めながら、悠は頭の中で何かを掘り返そうとしていた。
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