花嫁サークル!! 40
窓の外に広がる空は、どんよりとした厚い雲に覆われていた。
悠が少し視点を動かすと、窓際の席に座る美穂が手を軽く振った。
それにぎこちない笑顔を返しつつ、頬杖を付いて前の黒板に向ける。
空いている右手は、ゆっくりとポケットへ忍ばせた。
「っ…………」
黒板の前では英語の教師が構文を書き足していた。
皆はそれをノートに写す作業を始める。
二人を除いて。
「……っ………ん…………」
喘ぎを圧し殺した声が、僅かに悠の耳に入った。
僅かな緊張と興奮を覚える。
それは……そう、隣の席の彼女も同じだ。
構文をメモしようとした紗耶の右手は、マーカーを持ったまま動こうとしない。
いや、僅かに震えていて上手くラインが引けないようだ。
脚は遠慮がちに内側へ寄せられ、合わさった膝から下は肩幅程に広がっている。
紗耶の恥部に当てられた小さな玩具が、彼女に淫猥な刺激を与えているのだ。
「っっ、ん……」
少し刺激が強くなり、紗耶は頬杖を付いて顔を俯けた。
頬が桃色に染まっている。
悠に向けられた瞳は苦悶に潤んでいた。
────────
「んぶっ……はんんっ……」
少し晴れてきた空の下で、紗耶は悠の肉棒をくわえ込んでいた。
肉芽に固定されたワイヤレスローターは、その存在を誇示するようにモーター音を響かせている。
四つん這いになった紗耶は、そそりたつモノに首を振り立て、喘ぎを洩らす度に突き出された尻を振った。
「んぐっ、んくぅっ!」
紗耶の体がガクガクと震え上がる。
口の中には青臭い液が広がり、絶頂の中でそれを呑み込んでいく。
余韻に体を痙攣させながら、紗耶は口をソレから放した。
静かに背筋を伸ばした彼女は、フェンスの向こうへと眼差しを向ける。
「……よかった?」
呟くようなその問いかけに、悠は
「あ、あぁ……うん」
と、返事を返す。
沙耶は涼しげな表情のまま、風に靡く髪を掻き上げた。
「……そ」
透明の中に消えた彼女の声は、何処か明るい色を含ませていた。
────────
「悠様ぁ」
家に来るなり、甘えた声で悠にすり寄る美穂。
それから逃げるようにベッドへ避難するも、彼はその上に押し倒される形になってしまった。
「な……どうしたんだよ?」
やけに積極的な美穂の様子に、彼の声は少し裏返る。
「志穂がいないから……ね?」
「ね? ってなに……?」
志穂は将棋部の活動で、まだ学校に残っている。
一方、帰宅部の美穂はこうして悠を独り占め出来る時間があるのだ。
「踏んで?」
「…………は?」
悠の上から身を下ろし、美穂は床に寝転がる。
脚を大きく開いた彼女は、身を起こした悠に向かって恥ずかしい部分を見せつけるような格好となった。
「踏んでください……」
その様に懇願する美穂の顔は、仄かに上気していた。