花嫁サークル!! 37
それは三度目の射精だった。
沙耶の中で一回、美鈴の中で一回。
そして先程の噴出。
それでもまだねだるように、二人は舌を絡ませる。
肉棒に、陰嚢に、唾液をまんべんなく塗り付けていく。
二人のくぐもった喘ぎは、いやらしい音を最大限に引き立てていた。
────────
「ちょっと!」
「なによっ!」
半覚醒の彼方からそんな言い争いが聞こえてくる。
「ジャマ!」
「あんたがねっ!」
小声ではあるが、五月蝿い。
そして右足に感じる変な感触。
まるでペロペロと舐められているような……
いや、確かに舐められていた。
しかも二人に。
尻を悠の向けて艶かしく振りながら、肩で互いに小突き合っている。
「あの……」
「「えっ?」」
振り向いた顔は瓜二つだった。
彼と同じクラスの七瀬美穂と、その姉、七瀬志穂。
双子の姉妹である。
顔はそっくりだが雰囲気はまるで違った。
志穂は艶やかな黒の長い髪で、古風な感じ。
一方美穂は、金髪に染め上げた髪を軽く内側に巻いている。
「起こしちゃったじゃない!」
「あんたのせいでしょ!?」
「まぁまぁ……」
二人の間に割って入る悠。
「何がどうしたんだよ」
「美穂が私の舐めてた足を横取りしたのよ」
「逆でしょ?」
「まぁまぁ……」
再び言い争いを始めた二人を何とか宥める。
しかし、左足ではダメなのだろうか?
それ以前に、何故足?
「二人仲良く舐めてくれよ」
「「悠様がそれを望むなら」」
声を揃えた二人は、ピチャピチャと足を舐め始める。
その様は、愛しい物を愛でる様であった。
────────
「つー訳でムラムラしてんだよ」
朝のショートホームルームをサボって屋上に来た悠。
そこには夕貴の姿もあった。
美穂と志穂は足を一頻り舐め上げ、それはそれは幸せそうだった。
しかし悠の性欲を煽っただけで、それ以上のことは何一つしてくれなかったのだ。
「ルナと相談してみる」
夕貴はニコリと笑った。
「で、わざわざ呼んだ理由はそれだけ?」
「あ、いや……その……」
彼は口籠るが、夕貴は全てを理解している様子だった。
「悠様」
夕貴の口調が変わった。
彼女としても、自分を呼んでもらえて嬉しいのだろう。
「ご奉仕させてください」
「あぁ……」
ファスナーが下ろされ、そこから飛び出したソレは既に興奮している。
夕貴は舌をねっとりと絡め、エロティックに這わせる。
下から上へと暫く往復させた後、ゆっくりとくわえこんだ。
口内の熱が肉棒を包む。
手も使わずに首を振り立て、ただ彼を満たすための性玩具の役割を行う夕貴。
そこに存在意義があったとしても、彼のために何かできるのは、何もできないよりも嬉しいのだろう。