花嫁サークル!! 36
紗耶は堅い表情を保っていたが、軈て
「じゃあ、私とは違うね」
と溢した。
「俺の前でよくそんなことが言えるよなぁ」
悠はワザとらしく呆れて見せた。
「久遠くんは……セフレみたいなもんじゃない」
「フレンドには変わらないじゃないか」
「体のことがなかったら「フレンドだ」
紗耶の台詞を遮った悠の声は力強く、且つ何の迷いもないものだった。
彼女は暫く俯いていたが、
「皆が好きになるの、分かる気がする」
と、微笑んでいた。
────────
次の日の昼休み、悠はルナと屋上にいた。
彼が呼び出したのだ。
用件は既にメールで送っている。
「詳しくはわかりませんが……」
と彼女は語り始めた。
紗耶の両親は医療に携わっており、夜いないことも珍しくはない。
また、彼女は一人っ子であるため、家に一人でいることが多いという。
最近まで他校に恋人も居ようだが、一方的にフラれたらしい。
恐らく、それが彼女の孤独感を助長してしまったのだろう。
また、例の玩具はサークルが強要したものではないとも弁解した。
アピール方法は個人の自由だと言う。
性交渉さえも本人の意思によるものだ、と。
「え、そうなの?」
「当たり前です。規約はご覧になりましたか?」
「あ、あぁ……」
確かに、性行為をしなければならないとは一言も書いていなかった。
「他に何かありますか?」
「いや、ありがとう」
それを聞いたルナの表情が赤く染まっていく。
「では……」
「え?」
「ご褒美……いただけますよね?」
ルナ白い指先がゆっくりと悠の股間を撫で上げた。
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数日が経ち、彼女たちのメインタイムも明日で終わろうとしていた。
この間に美鈴は大分性交に慣れたようで、経験のあった紗耶からも色々と学んだようだ。
また、紗耶の方もサークルに打ち解けたように思われる。
悠がルナの話から推測するに、紗耶は寂しさをまぎらわす術の一つとしてサークルに参加した。
その推測はニアピンではあるが、今現在は、彼女は悠のことを気にかけていて、『暇潰し』以外の目的を見つけつつある。
自覚があるかどうかは解らないが。
「はぅん……」
「あぁ……んふぅ……」
悠の剛直が二人の少女の舌に挟まれ、舐め上げられる。
唾液にまみれたソレはテカテカと黒光り、苦しそうに脈打っていた。
一心不乱に口舌奉仕をする美鈴と紗耶の花園は蜜を溢れさせ、オスを誘う卑猥な香りが漂っている。
「くっ……」
悠のモノが激しく跳ね上がり、先端から快楽の全てを噴射した。
下腹部に溜まったその液体を、紗耶が舌を伸ばして掬い上げる。
美鈴はまだ余韻に波打つ肉塊を優しく舐め上げた。