花嫁サークル!! 34
膝を軽く折り曲げ、台に手を突く紗耶。
快感に呑まれながらも立とうとするその様は、悠を益々燃え上がらせる。
「ふぁああ!」
ローターの強さが上がった。
モーター音がシャープ一つ分上がり、大きくなる。
彼の手つきも激しくなり、紗耶を責め立てた。
彼女の瞳が潤み始め、口が力なく開かれる。
彼女の何とか立とうとする様子はとてもいやらしい。
たが、次にローターが激しさを増した時には、とうとう彼女はへたり込んでしまった。
そんな紗耶に、待ってましたと言わんばかりに悠の剛直が向けられた。
「…………」
上目遣いに悠を窺う紗耶。
嫌がる素振りではなく、どちらかと言うと躊躇いに近い。
そっと瞼を下ろし、小さな舌が伸ばされる。
大胆に裏筋を往復すると、玉袋にも彼女の奉仕は及んだ。
突き出された尻から優しく下着が下ろされていく。
外気に晒された紗耶のソコから玩具を引き抜くと、いやしらく引いた糸がキラリと輝いた。
朝から苛め抜かれているピンクの花弁はとても瑞々しく、甘い蜜を滴らせている。
その中央へ、悠の男根の先が向けられた。
「ああぁっ!」
スムーズに侵入する彼の愚息は、すんなりと生温かい肉壁に包まれた。
だが、彼女の中は思ったよりも締まりがよく、その上、キュッと締め上げてくる。
「あぅっ! はぅん!」
悠が腰を動かす度に、紗耶の体は快楽に覆われていく。
バックのスタイルで貫かれ、子宮を突き上げられ、甘い吐息が部屋に響き渡る。
「あ……もう……」
「んはぁぁああっ!」
一際奥に突き立てられたその瞬間、紗耶に絶頂の波が押し寄せた。
肉付きの良い尻に悠のエキスが飛び散った。
二人の荒い息が部屋に充満する。
それに混濁した雨の音が遠くの方で降り注いでいた。
「ひゃっ!」
悲鳴を噛み殺したような甲高い声が突如響いた。
何も知らない美鈴がドアを開き、その有り様に驚いたのだった。
彼女は顔を赤らめながら視線を外し、そこに立ち尽くしてしまった。
悠と紗耶は顔から火が出る思いだったことは言うまでもない。
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「んくっ……んふぅ……」
朝一番の濃厚な白濁液が美鈴の喉奥を容赦なく打ち付けた。
噎せることはなかったが、中々飲み下すことができない。
それでも何とか喉に通し、彼女は口内からそれを放した。
何かが引っ掛かるような違和感を、お茶と一緒に流し込む。
射精の数分前に覚醒した悠は、健気な彼女の姿に申し訳なく思いながら、美鈴の髪を優しく撫でた。
その奥には、朝食の準備をする紗耶の姿があった。
彼は自身の中で想いを固めると、すっと美鈴から手を離したのだった。
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梅雨に入ろうかという空模様は、昼休みだというのに重たい雲が広がっていた。