花嫁サークル!! 32
だが、彼女の快楽は悠の手中にあることに変わりはない。
小さな機械一つで紗耶の快感をコントロールする、そのことに、彼は少なからず興奮を覚えていた。
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美鈴のぎこちない舌使いは、悠にとって久々の感覚だった。
一週間も里奈を相手にしたのだから当然と言えば当然だ。
「んく……んふぅ……」
美鈴は喉奥で甘く喘ぎながらも懸命に奉仕をしている。
だが、やはり悠の肉棒の半分も口におさまらない。
彼女たちの様子を、脇に立っている紗耶が息を荒くして見ていた。
「ぐふぅっ!」
紗耶の口から艶かしい喘ぎ声が響いた。
ローターの強度が増したのだ。
スカートの裾をくわえ、ショーツが露にされている。
「紗耶って結構淫乱なんだな」
悠の言葉に紗耶は何も言わなかった。
いや、スカートの裾をくわえているので言葉を発することはできないのだが。
授業中に紗耶を弄んでいたが、彼女はイクことはなかった。
正しくは、イク寸前で止められていたのだ。
この昼休みに一度達しておかなければ、紗耶は気をしっかり持てないかもしれない。
しかし彼女が絶頂を迎えるためには、悠がイク必要がある。
それには、美鈴が頑張らなければならないのだ。
「んく……んふぅ……」
美鈴が首を振り立てる。
歯を当てないように細心の注意を払いながら。
悠のモノが小刻みに震え、限界を察知したのだ。
「うっ……」
小さな呻きが上がった。
美鈴の口内に青臭い液体が広がっていく。
「ごほっ……ごほっ……」
やはりまだ慣れないのか、美鈴は咳払いを繰り返し、床には彼の精液が点々と落ちてしまった。
「さぁ、約束だ」
悠は二人を抱き寄せると、それぞれの下着に手を入れた。
「はぁんっ! ひうぅ!」
「ふぁっ……んんっ!」
喘ぎ声が共艶を始める。
悠の手の動作が大きくなると、二人の声も比例し、やがてのぼりつめた。
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駅の周りは帰宅途中の生徒が見受けられた。
本屋に立ち寄った悠は浮かない顔をし、渋々とそこを出る。
雲の広がり始めた空はどんよりと重く、今にも雨粒が溢れそうだった。
駅前の噴水に悠は向かっていった。
そこで紗耶と合流する手はずになっている。
放課後、悠は本を探して、紗耶は買い出しのため、二人で駅へと向かった。
そしてそれぞれの目的地へと別れたのだった。
彼が目的を終えて噴水に着いたときには、まだ紗耶の姿はなかった。
近くのベンチに腰掛け、彼女を待つことにしたようだ。
この駅は桜女附属の生徒も利用している。
冬場は緑のブレザーがトレードマークだが、夏場は黒いリボンが桜女附属の代名詞になっていた。