PiPi's World 投稿小説

花嫁サークル!!
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 27
 29
の最後へ

花嫁サークル!! 29

頬杖から頬が滑り落ちる。
半覚醒の状態で悠の目に映るのは、三角錘の展開図と幾つかの数式だ。
周りには、先程の彼と同じように寝息をたてている者も数人。
昼休み後の数学ほど、眠気を誘うものはないだろう。

「ん」

と、隣の席の女生徒が彼に消しゴムを差し出す。
それはいつの間にか落としてしまった彼の物だった。

「あぁ、すまん」

苦笑いしながらその消ゴムを受け取り、彼はまた頬杖に顎を据える。
朝に搾り取られた上、さっきも愛を抱いているのだから、悠の眠気は相当のものだろう。
「ふぅ……」

まどろっこしい吐息が悠の隣から洩れる。
消ゴムを悠に渡した女生徒もまた、頬杖をついていた。
眠気の連鎖は確実に教室内を汚染していく。
ハツラツとしているのは、教鞭を振るう教師のみだった。

────────

「今夜はいっぱいエッチするのですぅ」

と言う里奈の瞳は一際キラキラと輝いていた。

「そうだな」

彼女の髪を撫でながら、悠がそれを肯定する。

土曜の夜。
里奈と夕貴の担当は明日までだ。
花嫁選考サークルが発足してから、悠は初めて週末を自宅で迎える。
どの様に替わるのかは、彼自信も知らない。

「夕貴もそう思ってる?」

「んんっ、く……はい……」

悶絶の中から、夕貴の返事が返ってきた。
彼女は後ろ手に縛り上げられ、四つん這いになっている。
にもかかわらず、夕貴は自らの股間を机の角に擦り付けていた。
それを、ベッドに座って見下ろす悠の股座に里奈がいる。

「また大きくなったのですぅ」

里奈はニコリと笑ったあと、舌の腹で裏筋を大きく舐め上げた。
悠は、視覚的にも肉体的にも性感を責められている。
この数日で、里奈は夕貴に性技を教えただけでなく、彼女の性癖を見抜いた上で、それを開花させるまでに至っていた。

「出してくださいなのです」

手でしごきながら、発射口の前に舌を伸ばす里奈。
そこに、どっぷりとエキスが飛び散る。
彼女は口をすぼませると、それを全てを飲み干した。

「ふふっ」

妖艶に微笑した里奈は、再び肉棒を舐め始めた。
卑猥な音をたてながら、モノの隅々までを責め回していく。
「ゆ、悠様ぁ……」

何かを請うような視線を彼にむける夕貴。
その様子を見下ろしている悠の口角が僅かに歪んだ。



里奈が夕貴を責めるのを見て、悠のSっ気も少し刺激を受けたのだろう。
以前よりも狼狽えが減り、Sだと言い張る彼の言葉が真実味を帯びてきていた。

「俺をイかせずにイかろなんて、よく言えたな?」

肉棒を舐める夕貴を見下ろしながら、悠は凄んでみせた。

「教育が行き届いてないんじゃないか?」

後ろに手を回し、里奈の頭を押さえつける。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す