花嫁サークル!! 27
彼の弁解が届いてないのか、愛はスカートの裾を掴んで懇願する。
「もう出ねーよっ。明日絶対に入れてやるから」
困惑する悠に
「……約束ですよ?」
と、愛は渋々ながら承諾した。
今の状態でかなり手一杯の悠は、まだまだいるというメンバーのさばき方を考えなければならない。
さらに彼は、性交以外に彼女たちとスキンシップをとる方法を模索していた。
それが彼なりの、サークルへの関わりかたなのだ。
愛が去ったあと、彼は暫く呆然と空を見上げていた。
───────
放課後の川原を悠は歩いていた。
日が延びたとは言え、西陽独特の物悲しさが川のせせらぎに溶け込んでいる。
「やっぱねーよなぁ……」
コンビニに寄っていた彼は、ボソリと呟いた。
あの漫画雑誌は人気が高く、コンビニには既に在庫がなかったらしい。
とは言え、駅付近の本屋にまで足を伸ばす気にはならないようだ。
土手を下りて直ぐにあるベンチ。
そこに腰かけた一人の少女が、キャンバスに色を重ねている。
水面がはじくオレンジと、夕暮れへと向かい始めた街並みが見事に描かれていた。
「あ……」
彼の視線に気付いたのか、筆を下ろしたその少女は後ろを窺って声を洩らす。
「美鈴ちゃんっ」
悠は彼女を認識して、その名を呼んだ。
反対に、美鈴は照れ臭そうな表情で視線を外した。
彼女が美術部に所属しているのを思い出した悠は、
「凄いなぁ」
と絵を誉めてみせる。
「そ、そうですか……?」
美鈴は嬉しそうに微笑んだ。
間抜けなカラスの声がせせらぎに混じってこだましている中、悠は不思議な感覚に襲われていた。
その正体がわかりそうでわからない、とてつもなく焦れったい感覚だ。
そんな彼の様子を気にしつつも、美鈴は腕時計に目を遣った後、片付けを始めていた。
橙が世界を深く、濃く彩り始めている。
「あ、あの……」
一通りの作業が終わり、彼女は改めて悠を見上げた。
「ん?」
「……いえ、何でもないです」
美鈴は何故か取り繕うような笑顔を浮かべて
「では、また……」
と学校へ向かっていった。
悠は首を捻りつつも、クルリと向きを変え、家路につく。
彼女の描いた絵を脳裏に浮かべながら。
───────
「あぁっ! んんっ!」
室内に嬌声が響き渡った。
次いで
「しっかりご奉仕しないとダメなのですぅ」
という注意が加えられる。
ベッドに寝転ぶ悠の顔に跨がった夕貴は、彼に秘裂を責め立てられながら上体を屈めて男根をくわえ込んでいる。
後ろ手にタオルで縛られた彼女は、時折苦悶の喘ぎを洩らしていた。
彼女をその様な状態にしたのは里奈である。
里奈は悠の脚の間に身を置き、夕貴を監視ししながら裏筋や陰嚢に舌を滑らせている。
その目はとても猟奇的であり、また、妖艶な光を放っていた。