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花嫁サークル!!
官能リレー小説 - ハーレム

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花嫁サークル!! 244

「三回回ってワンって吠えなさい。悠様への忠誠を込めて……」

言われるがままその場を回り始める二人。
地に這いつくばる彼女たちの様子を、ベッドに腰掛けなおした悠も見ている。

「「ワンっ……」」

二人は悠の方に鳴き声を聞かせる。
いや、そのつもりだった。
しかし全く見当違いの方を向いている。

「そっちに悠様はいないわよ、二人とも……」

ルナはローターのツマミを回し、強度を上げた。

「はんっ……すみません、悠様……」

「ごめんなさいぃっ、ああっ……」

無意識に声のした方へ向き直り、上を見上げる二人。
視界が開かれていれば、忠実を纏わせた視線を遣っているだろう。
しかし目の前には暗闇しかなく、悠の方を向いて詫びていると思っていても、実際はルナを見上げていた。
声を出したのはルナなのだから、見上げた先が彼女であるのは当然だ。

「私に謝ってどうするの」

愛と理央は、言われて初めて気付いたのだった。

「ほら、悠様の前で土下座して謝罪しなさい」

「「はぃ……」」

返事はしても行動には移せない。
悠が何処にいるかわからないため、下手に動けないのだ。
だが、困惑していても始まらない。
何かしらのアクションを起こさなければ、彼に愉しんでもらえないのだ。
恐る恐る向きを変えた愛は、少しだけ前へ移動した。

「愛が一歩リード」

ルナが状況を伝える。
リード、と言われると出遅れた心持ちが誘い起こされる。
愛と理央は勝負の真っ最中。
理央に焦りがでるのは必然のことだった。
兎に角その場から動かないと、勝つことは出来ない。
理央もそっと手を前に移動させる。

「ただ探すだけじゃ、悠様が退屈でしょう?」

「あっ、はい……わんわんっ」

愛は小さく吠え、ゆっくり尻を振った。
視界を奪われるというのは、知らず知らずのうちに全ての行動を慎重にさせる。
声を出す。
尻を振る。
一見、視覚とは関係のない行為も躊躇いがちになってしまうのだ。

「もっと大胆にできるでしょう? 気に入ってもらえたら、悠様からこちらに来てもらえるかもしれないのに……」

アイコンタクトを交わす悠とルナ。
玩具でどう遊ぶかは持ち主の自由である。

鑑賞するのも、弄り回すのも、壊すのも……全ては持ち主の意のままだ。

「ワンっ、ワンワンッ」

突然、理央が声を張り上げた。
愛に負けてはいられない。
尻をくねらせながら吠え散らし、飼い主を呼び、自分からも探し求めている。

「オチ○ポ様の香りを忘れちゃったの? 悠様に認められたいなら、臭いくらい覚えたらどう?」

そう言いながら、ルナは彼のイチモツに頬ずりを始める。
細心の注意を払って移動していた悠は、ルナを跪かせていたのだった。

「悠さまぁ……はんんっ……」

愛はクンクン鼻を鳴らす。

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