花嫁サークル!! 25
「入ったぞ? 嬉しいだろ?」
「は、はいっ……」
きつく絡み付く夕貴の中は滑りが良く、悠は彼女の尻を鷲掴んで夢中で腰を打ち付けた。
苦悶の喘ぎをあげながら、広がっていく支配していく快感に身を捩る夕貴。
彼女の手はシーツを固く握り締めている。
「夕貴っ、すごいよ……もうイきそうだっ」
悠のピストンが速さを増していく。
乾いた音が部屋にこだまし、やがて彼は中で達した。
「んああぁっ!」
熱い飛沫が夕貴の子宮に迸る。
それは長い間続き、おさまった頃には外へと逆流を始めていた。
ベッドの縁に座り込んだ悠は、突っ伏したままの夕貴にかける言葉がなかった。
いや、正確には言葉を失ってしまった。
シーツを染める彼女の鮮血。
それが、彼に罪悪感をもたらしていた。
「……悠?」
彼の心境を察したのだろうか。
夕貴はシャツを羽織り、悠に語りかけた。
「私……嬉しいの。初めてが悠だったから……」
「え……?」
「だってそうでしょ? 好きな人なんだからさっ」
彼女は明るく言ってのけると、身支度を整えて、鞄を手に取った。
「じゃあ……また明日」
そう言ってスカートを翻した彼女は、その場を出ていった。
暗い部屋の中で項垂れている悠を残して。
様々な想いが彼の中に渦を巻き始める。
特に、何故自分を慕ってくれるのだろうという疑念が再び膨らんでいた。
翌日。
「ん……」
「はふぅ……あん……」
下半身に集まる二つの頭を確認した彼は、飛び起きる間もなく導かれた。
「いっぱい出たのです〜」
「ん?」
しっかり覚醒した悠は確かにそんな声を聞いた。
視線を下に向けると、精液にまみれた愚息を舐め回す夕貴と里奈が目に入る。
「おはよ」
「おはようございますなのです」
綺麗し終えた彼女たちは悠の視線に気付き、口々に言った。
「あ、あぁ」
唖然とする彼を余所に、二人はそれぞれの事を行うべく立ち上がった。
里奈は台所へ、夕貴は赤い顔をしながらシーツを丸めている。
「ほら、里奈ちゃんは一日だけだったでしょ?
だから今週は私たち二人でくることにしたの」
悠が訊く前に夕貴が全てを説明した。
また
「来週から二人になったから」
とも付け加える。
サークルとしては、夏休みに入るまでに全員を悠に紹介したいようだ。
しかし、一週間に一人では間に合わないらしい。
「そ、そっか」
悠は話の内容よりも、夕貴が明るく振る舞っていることの方が気にかかっていた。