花嫁サークル!! 223
「んっひあぁぁ! イグぅっ! イグぅぅぅっ!! っ!」
彼女の震え上がる腰をがっしりと掴む悠は、散々突き上げ犯した夕貴の最奥部で飛沫を飛ばす。
オルガズムに悶え苦しむ膣壁のうねりに背筋を震わせながら、噴き上がる勢いがなくなるまで腰を密着させ、やがてゆっくりと引き抜いた。
「ぁっはぅ……ぁん……」
しかし夕貴はその格好のまま余韻を味わい続け、既に満たされていたがために、白濁を女口から吹き返してしまう。
「おいっ」
「はぁんっ! あぁぁぁっ!」
突き出していた尻に平手が降り、それだけで彼女はアクメに達する。
キュルキュルと音を立てながら上半身が滑り落ち、腰がほぼ直角に曲がる。
そのまま尻を大きく弾ませた彼女は、平手に含まれた命令を実行に移した。
「ぁ……んっ、んふ……」
ジュルジュルと音を立てながら、愛液で汚した陰茎を熱心に綺麗にし始める。
力なくへたり込んでいるものの、首の動きにはしっかりとした意思があった。
床に手を突き、ただ懸命に舐めしゃぶる夕貴。
一本一本にキューティクルの通った美しい髪は、その卑猥な動きに合わせて彼女の腕を擽る。
テカテカと光る陰嚢にも丁寧に舌を伸ばし、淫汁を舐めとりながら、横に倒した顔に愚息を乗せ、頬でも裏筋を撫で上げた。
「んく……はあぁ、ぅぐっん……」
取り憑かれたように奉仕を続ける夕貴。
慈しみながら口内へ導き、うっとりとした眼差しを彼に向けながら首を振る。
脱力しきった体と違い、悠を受け入れる口や舌は至福を悦ぶように生き生きとしていた。
肉壺と口壺の往復は何度目かわからない。
しかし、何度も受け入れられる。
夕貴にはその自信があり、また、それを求め、訴えながら精で喉を潤した。
一つの懸念を抱いたまま……。
「……美味しい?」
「んく……はい、とても……」
本心から述べた彼女は、名残を惜しむように舌を這わせ続けている。
「まだ、ダメなのか?」
「…………わかりません」
淫蕩しきった瞳は、瞼を開いた途端に綺麗な煌めきを取り戻していた。
瞳の水面に月影が映り込み、たゆたう。
それ程までに、何故か潤みを帯びていた。
「いつとかどことか……そんなの、覚えてない……」
一瞬視線を外した夕貴は悲嘆を堪え、微笑んで見せた。
「気付いたら……好きでした」
「夕貴……」
水面に浮かべた月影は原型を留めることができず、ただキラキラと彼女の瞳を飾りつけ、すっと滑り落ちた。
それを隠すように俯く夕貴の顔に手を添え、彼は優しく唇を重ねる。
ゆっくりと立ち上がった二人は、差し込む月光の中で接吻を繰り返した。
窓際のそこで、ガラスに押し付けられながら、それでも彼女は悠の唇を求め続ける。
「どうして……?」
離れた口唇を深追いせず、その代わり、か細い声が夕貴から洩れた。