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花嫁サークル!!
官能リレー小説 - ハーレム

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花嫁サークル!! 177


「ぁぁっ……ん……」

仰向けにされた純華は、入ったままの愚息に中を擦られ、微かに声を洩らした。
悠は彼女に覆い被さり、キスを交わす。
それに応える純華は自ら舌を伸ばし、絡み付いてきたそれに情愛を注ぐ。

「んんっ! ご主人様っ、あぁっ……」

そのまま純華は、正常位で突き上げられたのだった。



「あ……く、久遠さん……」

ベッドの上で悶絶する純華。

「けいっ、携帯電話を……取っていただけますか……」

彼女は手渡された携帯を操作し、呻きながら身を横たえる。
しばらくすると涼子が現れ、腰砕けになった純華に肩を貸した。
呆れ顔の涼子に、悠は冷や汗を流す他なかった。

――――――――

夏休みも残すところ一週間となった。
相変わらず残暑は厳しく、彼らは涼みも兼ねてそのファミリーレストランで落ち合うことになった。

「……で、紗耶は、その……俺のこと……」

「好き」

口どもる悠に耐えかねたのか、紗耶はそのクールな表情のままそう呟いた。

「……なに?」

「あ、いや……」

固まったままの悠へ不満を投げた紗耶に、彼は茶を濁す。
ムスッとして頬杖をつく彼女の頬が微かに赤いところをみると、先程の言葉は真実なのだろう。

「……それだけ?」

「あ、いや……いつ、何処で好きになってくれたのかな、って……」

「さぁ?」

必要以上の言葉を発することをしない紗耶は、相変わらずガラスの向こうに視線を向けている。
とてもつまらなそうに。
一方悠の方は、もはやテンプレートになろとしていた質問に答えがもらえず、かなりの焦りを覚えた。

「それがわからないと、紗耶のことをもっと知れないんだ」

「わからないものはわからないわ」

溜め息混じりにそう吐き捨てる紗耶。

「それに……私のことなんて知ってどうするの?」

「……皆のことをよく知ってからお嫁さんを選びたいんだよ。何も知らない人を、お嫁さんにはできないだろ?」

「…………バカ」

「え? なんて?」

「いちいちドキドキさせないで」

そう言われた悠は言葉を失う。
視線を外へ向けたまま焦ったようにメロンソーダを吸い上げる紗耶に、彼は少なからず女の子らしさを感じていた。

「そうね……敢えて言うなら……」

ガラスの向こうを捕らえる瞳は、もっと遠くを眺めているように見える。

「暗闇の中で、光が射したときに……かな」

「なんじゃそりゃ……」

何かのなぞなぞなのだろうか。
クスリとも笑わない紗耶の横顔にふざけた様子は窺えない。
そこから見つけて欲しいと、その態度で語りかけてくるかのようだった。
暗闇とは負のイメージを抱かせる。
その中に居たということは、つまり負の感情を持っていたということなのだろう。

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