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花嫁サークル!!
官能リレー小説 - ハーレム

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花嫁サークル!! 171

手足は痙攣を繰り返す。
指は乳房に沈み込んだまま細かく震え上がり、腿は悠を挟み込んで更に締め付けていた。
何度か余波に苛まれた後も、まるで咽び泣くのがおさまった時のように息が詰まってしまう。
そのまま脱力していく理央を、悠は優しく抱き留めたまま横になった。
初めてのオルガズムを噛み締める彼女を見て、それに導けなかった原因が何となくわかった気がしていた。
気を遣って遠慮し合うだけが愛情ではない。
互いの性癖が噛み合っていることに、彼は改めてそう思っていた。

「ゆ、悠……さま……」

「ん?」

理央は髪を撫でられながら、悠の瞳を見つめ返す。

「次は……何を教えて、くれますか……?」

「…………へ?」

「里奈さんみたいに、乳首……いっぱい引っ張って、くれるんですか? 結衣先輩みたいに……お尻……振らせてくれ、るんですか? 小春さんみたいに、焦らして……くれるんですか? 美穂さんみたいに足で・・・」

「ま、待て。落ち着けっ」

「悠様が、私を消えないように捕まえててくれる……」

理央の瞳に新たな光が宿る。
責められる快感への興味は沸き立つばかりだ。

「だから……淫乱になってもいいんですよね……?」

「うん、そりゃそうなんだけど、今日はもう、んむ……」

接吻に洩れ出た彼の声は悲鳴のように聞こえた。
何しろさっきのは11発目。
仮眠を挟んだとはいえ、あれほど出せたのは奇跡に近い。
それに精力だけでなく、体力や疲労も懸念された。

「理央、淫乱だから我慢できないの……」

しかし、理央の妖艶な笑みと再度の口付けが、彼の休息を容易く許さなかったのだった。



「いやぁぁぁぁぁぁ!」

翌朝、悠はそんな悲鳴を聞いた。
眠気眼の向こうには、ネグリジェを脱ぎ捨てながら足が縺れてこけている理央がいる。

「遅刻遅刻遅刻ちこくぅーっ!」

と喚いて、制服に袖を通しながらまた躓いていた。

「どうしようどうしよう! シャワー浴びたいけどご飯も食べたいし、あ、でもシャワー借りるって言わないと悪いかな。って、シャワー浴びてる場合じゃないってぇ! 顔もつくんなきゃだし、髪もボサボサだしっ」

「理央、落ち着けよ」

「あ、悠っ……起こしちゃった?」

起きない方が不思議である。

「ほら、魔法……」

悠は手を差し伸べ、理央はその手に手を絡めながら胸元にすがり付いた。

「まず、遅れるって連絡をしたら?」

「うん……そうだね……」

そう返した理央は一層頬を擦り寄せると、名残惜しそうに顔を離した。

「ありがと」

携帯を取り出し、メールを打つ。
制服に着替えようとしていたところをみると、部活の予定が入っているのだろう。

「ねぇ……紐ない?」

「紐?」

「うん、悠を携帯しようと思って」

何処まで本気かは分からないが、悠は苦笑せざるを得なかった。

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