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花嫁サークル!!
官能リレー小説 - ハーレム

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花嫁サークル!! 159

一人一人の想いが大きくて、重くて、切ない。
知ろうとすればするほどその重圧は一心にのしかかってくる。
そして、一人を選ぶという残酷な決断を迫られるのだ。
しかし……だからこそ、一人一人を知っていく必要がある。
彼にはその責任がある。
悠はまた一つ、大きくなった気がした。
いや、そう思わないと17人の想いを受け止められない。

「ゆっくん……」

唇が重なる。
暮れなずむ黄昏は夕闇に染まり、西の方だけ僅かに赤い。

「ルナはここで約束したから、俺を好きになったのか?」

「うん……私は、ゆっくんにもらわれに来たんだよ……?」

星が降り始める。
木陰に生えた大きな桜は、街灯の光を遮っていた。
二人のために。

「ゆっくんと……一つになりたい……」

「ルナ……」

再び唇を重ねる二人。
濃厚で情熱的なその接吻で、愛情を確かめあう。
太い幹に体を預け、ルナは舌を絡め続けた。
悠の体に腕を回し、首筋を滑っていく舌の動きに身を震わせる。

「んんっ、ゆっくん……あぁ……」

胸を揉み上げられると、それにつられて体が引っ張られた。
その激しさは、猟奇的でありながら冷たくはなかった。
寧ろ、強く絞り上げられる度に、喜びが広がっていくような感覚に陥る。
それが中から染み出して、零れないように指先に拭われた。

「はあぁっ、んっ……悠様……」

「いいよ、ルナ。今は一人の女の子で……」

そしてまた唇が重なり合う。
情熱は増すばかりで、体に触れる温もりと共にルナを高揚させていった。
一人の女でも、性処理の奴隷でもいい。
この気持ちの芯を貫いてくれる相手が悠であれば、ルナは何にだってなれた。
彼女の右手が擦る悠の想いも、ルナの深くまで入り込むことを望んでいる。
自分と同じように、重なりあうことを求めている。
今は我慢しなくてもいい。
我儘を言ってもいい。
悠が彼女を受けとめてくれるのだから。

「入れて……ゆっくんっ……」

チャックの隙間からそそり立つその想いを、早く重ねてほしい。
手の中で膨れ上がる望みを彼女は欲していた。

「はぁんっ……はあぁぁ……」

右膝を抱えられるようにされながら挿入されたルナ。
悠の気持ちが奥まで届き、内心を全て掻き出すかのように中を響かせる。
その衝撃は、本心を覆っていた殻を粉々に砕く勢いで何度も何度も突き上げた。
もう二度と閉じ込めることができないように、欠片さえも粉砕していく。

「んくっ! んぁぁっ! もっと! ゆっくんんんっ……もっと……強くっ! ああぁ!」

左の膝も抱えあげられ、全てを悠に預けるルナ。
首に腕を回し、また彼の唇を求める。
嬌声に紛れた想いさえも伝えたい。
ルナは、彼女がこんなに彼を求めていることを知って欲しいと訴えるように、激しく舌を絡め付けた。
胸が押し潰れるほど密着を求め、彼の鼓動を感じ、自分の鼓動を教える。

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