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花嫁サークル!!
官能リレー小説 - ハーレム

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花嫁サークル!! 155

生命の種を含んだその液体は、新たな可能性を見せつけるように真っ白だ。
それは、完成度に満足した悠からの褒美として花音の喉を打ち付ける。
漸く得られた報酬に、彼女はうっとりとして喉をならす。
悠から与えられた賛美の証を全て欲し、貪欲に啜り上げて一滴も無駄にはしない。
また、自分の技術を認められたという悦びが花音の体を包んでいく。
褒美を喉にもらえた彼女は感極まり、絶頂という餞別を受け取っていた。
卑しく振り回した腰がビクビクと震え、大きな波が花音を襲っていく。
その快感に、体は躍動を繰り返していた。

――――――――

そして、次の日。
歓迎会の日である。
彼の家に詰めかけたメンバーの数は10人。
里奈、紗耶、美穂、小春、夏希、千秋、冬香、結衣、ルナ、そして理央。
里奈と理央を除いて皆帰宅部である。
耳詮を施すように言われた彼は風呂場にいた。
そう言われたのである。
ちなみにまだ理央の存在は知らない。

「悠様、準備ができました」

ルナの手によって耳詮ははずされ、抜け駆けのキスを迫られる。

「どうぞ」

「うん……」

彼に緊張が走る。
そしてそれを持ったまま、メインスペースに足を向かわせた。

「………………」

言葉がでない。
私服の見慣れたメンバーの中に、一人メイド服を着た女の子がいる。
新メンバーでありながら、悠のよく知るその人物。

「よ、よろしくっ。悠……」

恥ずかしそうにしながら、それでも視線を彼へ向ける理央。
彼女を見た瞬間に、ふっと意味のわからない感情が生まれる。
しかし彼は平生を装うように取り繕った。

「理央……メイドの役でもやるのか?」

だがそれは明らかに不自然だ。
ルナの表情が一瞬曇る。

「違うのですっ」

里奈はその発言を訂正する。

「役ではないのです。悠様だけのメイドになりたいのですよ」

お兄ちゃんは封印らしい。
皆の前では恥ずかしくてとてもそう呼べない。
それは二人の秘密であった。
が、しかし……。

「今日は“お兄ちゃん”じゃないのか?」

「え……?」

悠から冷静さが消えていく。
沸き立つ感情……怒りが彼を征服していく。

「……ひ、酷いのです」

「ひどい? 酷い目にあうのが好きなマゾが何言ってんだよ?」

ただならない空気がその場を支配していく。
それは誰もが感じ取っていた。

「結衣」

「は……はいっ……」

呼び捨てにされるも、彼女を震わせたのは恐怖のみだった。

「脱げ」

「………………」

「はやくっ!」

「は、はい……」

躊躇いつつも衣服に手をかける結衣。
ゆっくりとした動作で、不安げな眼差しを悠に向けたまま。

「あの……悠?」

「なんだよ!」

理央の声に怒鳴りを返す悠。

「ね、落ち着いて? 里奈さんが……」

「なんだよ? 悦んでんだろ?!」

パシーンッ!

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