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花嫁サークル!!
官能リレー小説 - ハーレム

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花嫁サークル!! 154

「いいぞ、花音。しっかりやれ」

「はぃんっ……ありがとうございます……悠様」

悠は意図的に名前を挟む。
アピールタイムで、結衣と花音は呼び捨てにされて欲情することを、彼は身を以て教えられたのである。
加えて、里奈とのことがあったためか、命令する口調がそれなりに板についてきた。
強く言い下すことへの気恥ずかしさは以前に比べて軽減している。
流れが出来てしまえば、自然とそうなってしまう程に。

「あぁ……悠様……」

花音は口を使ってジッパー引き、顔を埋めて愚息を解放させた。
直に感じる熱さに頬擦りしながらさらに自分を貶めていく。
恭しく頬肉で擦り上げている様子は、心から平伏しているように見える。
その根底を支えるのは愛情と性癖に他ならない。
二つが合致して初めて花音は解放されるのだ。

「はあ、……んんぅ」

筆のタッチに似たその舌使いは、短い距離を短い間隔で触れていく。
色を重ねるように唾液を塗りつけ、反り返った裏筋を着実に卑猥で彩っていった。
彼の膝に手を置き、半ば前のめりになりながらの奉仕。
自然につき出された腰は、また淫らな動作を始めていた。
舌先で描く花音の作品は淫靡な輝きを全体に纏うも、彼女はまだ満足していないのか、今度は大胆に唾液を塗り広げた。
舌の腹で一気に舐め上げ、先から溢れる余分なものは先端に絡めて掬い取る。
そして自分のセンスを問うように悠の顔色を窺っては、今は自分にだけキャンバスを提供してくれていることへの感謝を込めて一生懸命絵の具を絡め続けた。

「あふぅん……んっ、んんっ……」

少しずつ塗り広げることが焦れったくなったのか、花音は唾液を口内に溜めたまま提供ブツをくわえ込む。
一度に広範囲を包み込み、唇で削ぎ取っていく。
細かく丁寧なタッチが孕む焦れったさと違い、気持ち良い大胆さが窺えた。
しかも、手抜きだと思われたら困るためか、口内では舌を使って甲斐甲斐しさをアピールする。
悠から与えらたモノを疎かにできるはずもなく、花音は謝礼の意を以て一心不乱に口という道具を使用した。

「んくっ、んっんっんっ……んふ……」

増していく完成度。
口をすぼめ、唇を絞り、歯を当てないように注意しながら、彼女は研磨作業を開始する。
花音のセンスに感心を示す悠の反応が口の中を圧迫し、喉奥から喘ぎが洩れる。
それは苦悶と喜悦の両方を思わせた。
完成していく作品に興奮が隠せないのか、腰の動きも自然と早くなっていく。
悠を見詰め続けている大きな瞳。
悦びから感謝、そして従順と色を変えてきたその輝きは、報酬をねだる光を見せ始める。
それに応えるように、高みを目指して磨かれ続けた作品はとうとう完成するに至った。

「んぐぐっ! ん゛っ! んぐぅぅぅっ!」

名を付けるとしたら『躍動』だろうか。

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