花嫁サークル!! 146
妹属性に特別な興奮は感じない。
ただ、里奈のことをもっと知りたいのだ。
「もっと、里奈を教えてくれないか?」
「はい……お兄ちゃん」
里奈の瞳が鈍く光る。
ゆっくりと衣服を脱ぎ捨て、流れるように下着も剥いでいく。
きっと神様の悪戯なのだろう。
彼女の胸は、ピルの副作用をもってしても一つ上段界にすら届かなかった。
白と橙のボーダー柄のオーバーニーソックスだけとなった里奈は徐に立ち上がった。
悠の言葉を失わせた引き出しを覗き込み、慣れた手つきでそれらを掴み出す。
「くふぅぅんっ!」
幼さを残す右の胸の先を洗濯挟みが襲った。
それには糸がついており、駒付き椅子の背もたれを支えるパイプを介して、もう一端の洗濯挟みが左胸の先を襲う。
三ツ又に別れた椅子の脚の二つに足の裏をあてて、後ろに体重をかけても動かないように固定した。
そうすることによって股は自然と開かれる。
その中心に、唾液で濡らしたローターが埋められた。
「こっ、こうして、いつも反省してますっ……」
「はん、せぇ……?」
里奈の家へ来てから、悠は驚いてばかりだ。
中でも、目の前の光景は他の事象と比べ物にならない。
「はい……お兄ちゃんを満足させられない、使えない胸でごめんなさい……って」
里奈は見たこともない被虐を滲ませ、右手にバイブを握り締める。
「はあ……はあ……っんん」
愛しそうに舐めながら、彼女は後ろへ体重を移動させた。
乳首は引っ張られ、平らな胸は無理矢理谷間を作り上げられる。
「んふっ……んんぅっ、んふぅぅっ」
バイブをくわえた里奈は、左手でローターのスイッチを入れた。
「んふぅんんっ! ぉひーひゃんんんっ!」
くわえたまま謝罪を述べる里奈。
左手でローターの強度を上げると、里奈はギュッと目を瞑った。
彼女の反省は悠の理想の限度を越えていた。
実は、里奈の口癖は意図的につけられている。
意図的に付けられるということは、自制ができているということなのだ。
彼女の性癖は天性のもので、悠の理想のプレイを知る前からこのような自慰を行っている。
それ故に、言葉を意識することで性欲を自制し、悠の理想を叶えることに重点を置けたのだ。
ちなみに、里奈が時折見せるタチの気色は、漫画や雑誌で男が女に施す責め方を知識として知っていたからだ。
彼女は根っからのマゾヒストで、必要と感じなければタチを演じることはない。
悠は少しの躊躇いを覚えていた。
理想を超えた里奈の行為。
雑誌やAVでは嫌悪しか持てなかったのに、実際に目の当たりにするとしっかり興奮していた。
ズボンを押し上げているモノが何よりの証拠だ。
本当にサークルのメンバーに応えるつもりがあるのなら、一人一人を受け止めるつもりでやらなければならない。