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花嫁サークル!!
官能リレー小説 - ハーレム

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花嫁サークル!! 134

「どうして好きになったのか、ってことだな」

愛は深く頷く。

「練習試合の時に、愛を保健室まで連れていったから……だよな?」

「……いつ?」

「中学の時……」

「……うん。背中、借りてもいい?」

後ろを向いた悠の背に、彼女は頬を寄せた。

「私のこと、覚えてる?」

「いや……ごめん」

「私は覚えてるよ。この、広い背中……」

その時練習試合があったのは女子の方だけで、男子は普通の練習をしていた。
テニスウェアを着ていた愛のユニフォームには名前がなく、逆に悠の着ていたジャージには名前が書かれていたのだ。
ずっと触れたかった悠の背中。
彼女は彼を喜ばせることに重点を置き、自分のしたかったことは後回しにしてきた。
そして今、漸くその温もりを感じることができたのだ。

「好き……久遠くん……」

「俺も好きだよ。けど……」

「ううん、いいの。わかってる」

今頃、ルナの家には理央がいるだろう。
ルナが理央をサークルに入れたいと言ったときはどうしようかとも思った愛。
もし理央がルナの提案を受け入れたら、彼はきっと……。

「待ってるから……ずっと……」

そう言うしかなかった。
あくまで選ぶのは悠なのだ。
それまでに、少しでも多く彼に触れていることしか、彼女には……彼女たちにはできない。

「触って?」

名残惜しくも頬を離した愛は、向かい合わせにさせた彼の手を取り、胸元に導く。

「ドキドキが止まらないの。久遠くんを……悠様を待ちわびて……」

ボールを追う鋭さなど微塵も存在しない。
彼女の瞳に宿るものは、水面に揺れる渇望そのもの。
彼に恋い焦がれる真っ直ぐな気持ちだけだ。

「縛られても、叩かれても、罵られてもいい……。悠様が喜ぶなら、私は何だってします……させてください……」

瞳をふるふると揺らし、恥ずかしさに顔を真っ赤に染め、まるでそれが告白かのように呟く愛。
自分の可愛らしさをアピールするためではなく、溢れ出る想いがその言の葉を紡がせた。
実際、悠の為なら何でもできる。
彼になら何をされてもいい。
初めて自分から想いを告げた愛は、正式な候補となったことにより一層彼にグッと惹き付けられた。
悠が彼女の心を掴んで離さない。

「ん……」

自然と寄り添い合う唇。
高鳴る鼓動。
重なる呼吸……。
それが当たり前であるかのように、二人の体はベッドに沈み込む。
薄いピンクの服の上から這わされる手は、ブラジャーに窮屈を強いられる豊乳を撫で回す。
やがてその手はフリルのあしらわれた黒いミニスカートの裾から侵入し、柔らかい太腿を這い回った。

「んんっ……」

服が剥ぎ取られ、下着に手がかかる。
フロントホックが外された瞬間、待ちわびたかのように乳房が揺れた。

「悠様……」

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