花嫁サークル!! 122
「『規約に違反してごめんなさい』」
「きぃっ、やくにっ! 違反っしてぇっ、ごめんなさいぃぃ!」
「『淫乱な女でごめんなさい』」
「いんらんっ、淫乱なっおんな、で、ごめっ、なさい!」
切々と謝罪の言葉が強いられる。
粘液の混ざる音がこだまする中で、その様子は異様としか言えなかった。
「『イきます。ごめんなさい』」
「イっ、イ……イクぅ! イクぅぅぅっ、イき、イきます! ごめんっ、なさ、ひぃぃぃっ!」
その刹那、2人はルナの顔を見上げたまま体を痙攣させた。
潤ませた瞳でしっかりとルナを捉えつつ、快感に口元を緩ませる。
「あっ、っ……ん」
「『悠様の前でお漏らししてごめんなさい』」
「……悠さまの、前、で……お漏らし、して……ごめんなさぃ」
そして2人は股の下に恥ずかしい水溜まりを作り上げる。
その様子を見ていた悠は、13番目の里奈に入れられる程に陰茎を固くさせていた。
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一度情報を整理しておこう。
16人いるサークルメンバーのうち、正式な花嫁候補となったのは美鈴とまどかの2人である。
愛には事実確認が行われていないので今は入れていないが、すぐに正式な候補の一人になるだろう。
悠の得たヒントのうち、ヒントと認識していることは以下の通りである。
里奈が悠行きつけのコンビニでマンガを買うこと、美穂と志穂が右足にこだわること、球技大会で純華に影響を与えたというエピソード、そしてルナの思い出の公園。
一方、ヒントとして認識していないことは次の事だ。
小春、夏希、千秋、冬香がペットのように振る舞う言動、結衣が薦める小説、時々花音が発する台詞である。
そしてヒントすらも得られていないのが夕貴と紗耶だ。
夕貴には好きだと言われているし、紗耶の態度の変化にも気付いている。
しかしその理由は未だに不明なのだった。
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サークルも盆休みに入り、親に連れられ帰省をしたり墓参り行ったりとごく普通の日々を過ごす。
悠も父方の実家へ向かい、電車に揺られていた。
「はぁい」
ドアのノックに返事を返す美穂。
「ごめん……ちょっといい?」
扉を開いたのは志穂だった。
「髪型を変えようと思って」
「……で?」
「その……どんなのがいいかな」
美穂は呆れて溜め息をつく。
「普通、恋敵に訊く?」
だるそうに立ち上がった美穂は、まじまじと志穂に視線を這わせた。
「ま、確かに? 黒髪のロングって暗くて重いイメージだし、パッとしないし……でも、古きよき時代って言うの? 清楚な感じがあるよね」
志穂の髪に手櫛を通す美穂。
「私は好きだな、志穂の髪……」
「そう? ……ありがと」