PiPi's World 投稿小説

花嫁サークル!!
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 101
 103
の最後へ

花嫁サークル!! 103

誕生日を祝うことと、まどかと一緒に罰を受けてもいいということに対しての礼だ
まどか一人ではペナルティに耐えられないかもしれない。
そう思っての申し出を、ルナが受け入れたのだ。
ルナは愛の心情を理解していたのだった。



その日から3日目。
射精を制限されて6日目の朝を悠は迎えた。
あろうことか彼は両手を縛られた挙げ句、そこから動かせないように固定されていた。

「おはようございます、久遠様」

そんな彼のところへ、純華の言っていたように涼子が迎えにあがる。

「おはようございますっ! ちょっ、あのっ、これ解いてもらえますか? トイレに行きたくて仕方ないんですよっ」

自慰制限を受けていると聞いていた涼子は特に驚く様子もなく、いそいそと縄を解いた。
限界に達していた悠は素早くトイレに駆け込む。

「純華……」

その背を無言で見送っていた涼子には、純華が悠を好きになる理由がわからなかった。
一応話は聞いていたものの、先程の情けない姿を目の当たりにして、改めて疑惑が湧いてくる。
それを鎮めるためなのか、彼女はスーツの胸元に手を押し当てていた。
そんなことはつゆ知らず、スッキリした顔で悠はトイレから帰還した。

「お出掛けの準備をお願いします」

「あ、はいはい……」

涼子に促され、彼は身支度を始めた。
2泊分の荷物は昨日の段階で終えていてる。

「あの……」

「何か?」

「そんなに見ないでもらえますか……?」

涼子の凝視に耐えかねて悠は懇願した。

「し、失礼しました」

彼女は体ごと彼に背を向け、時を待つ。
暫くして、2人は車に乗り込んでいた。

「久遠様はあまり強くものを言われないのですね」

「え?」

突然の涼子の言葉に、彼はどう返していいのかわからなかった。

「いえ、お嬢様はとても厳しい方だと仰られていたので……」

「俺が?」

「はい……中学校の球技大会で、テニスの指導を賜ったと……」

「あ〜、あれはあれですよ。純華がテニスやったことないって言うから……それに一応大会だったし、つい熱が入っちゃって……」

悠は申し訳なさそうに頭を掻く。

「お嬢様イコールテニスってイメージがあったんですけど、実際はそんな単純じゃないんですね」

「お嬢様はずっと運動に対して苦手意識を持っておられました」

「そうなんですか……」

「ところが、その球技大会を境に積極的に体を動かされています。今ではテニス部に入られて……とても楽しそうです」

「はじめて笑いましたね、涼子さん」

「あ……し、失礼しました」

涼子は軽く咳払いをした。

「兎に角、あの出来事がそれだけの影響をお嬢様に与えたのです」

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す