アンデットな村人の僕 25
スタイルなら、私の方が良いのに…
うう、違います。そういう問題じゃありません。
思わず変な思いを抱いてしまい、私は頭を激しく振りました。
ソレイユちゃんが魅力的なのはわかるし、マスターと呼んで従ってくれてるから、拒みにくいのでしょうけど、勝手に犯されてるんだから少しは拒みなさい。性別が逆だったら大変な事になってます。
「いいわぁ、マスター、ああ、あっ!!そんなにっ!!」
「ソレイユが素敵すぎて、腰が止まらないよっ!!」
ソレイユちゃん、悲鳴じみた声を上げています。
でもタケルくんも初めてのセックスの気持ちよさで、自分をコントロールできなくなっているみたい。
きゅん…
やだ、そんな……私の身体の奥底で、何か疼きます。
くちゅ、くちゅ…
えっ!それに……私、修道女なのに、タケル君とソレイユちゃんのセックスを見ているうちに、いつしか自分で慰めていました。
本当なら止めないといけない立場のはずなのに、止められないばかりか私自身がこんなことをしているなんて…
うう…なんてことでしょう。
私の懊悩など知らぬげに、タケル君もソレイユちゃんも思いっきり情を交わしています。
「ううっ!!」
「ああーんっ!」
タケル君の突き上げが止まり、脈動して、ソレイユちゃんはタケル君に抱き着いています。
タケル君が幸せそうに抱き返しているのを見ると、腹立たしいやら羨ましいやら……もう、自分でも何が何だかわからない気持ちです。
はぁ、はぁ……
セックスって、こんなに気持ちよかったんだ。目覚めたらソレイユが僕の上に跨っていたのは驚いたけど、でもソレイユならいいやって思えた。
思いっきり彼女の中に出して、そしてこうして抱き合ってお互いを感じて、不思議な充足感がある。ソレイユが僕を好いてくれているからかな。
でも、一応僕がマスターなんだから、勝手な事はさせないようにしないといけない、そう思っていると。
「マスター…好き…」
「僕も、好きだよソレイユ」
嬉しい気持ちでいっぱいになる。でも…横でアデルさんがものすごく不快感を示している。
単にふしだらだから…じゃなさそうだ。
だから、僕はソレイユの頭をこつんと叩いてから言った。
「してくれるのは、嬉しいけど…勝手な事をしちゃだめだよ」
「だって、マスターが寝ておられる時、激しく、その…勃起されていて…お顔も苦しそうだったから」