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媚薬体質!?
官能リレー小説 - ファンタジー系

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媚薬体質!? 5




「約束を守ってくれたのは評価するけどね……アタシは協力するだけだよ!アンタに屈した訳じゃないからね!」
よくしゃべる口だ…こんな騒がしいのは…一体いつぶりだろうか……
「昨日はあんなに可愛かったのにな…」
「なっ…!?」
一瞬のうちに真っ赤になり、口をパクパクさせている。弛緩系媚薬を吸い込んだこの盗賊さんは、ぐったりと四肢を投げ出し、全身の穴とゆう孔から液体を滴らせて俺の前で痴態を晒したのだ。
 涙を零し、口の端から涎を垂らし、時々ピクピクと身体を震わせながら股をグチャグチャに濡らし、なお服を汚し続ける様は淫卑以外に言いようが無かった。俺がその身体を縛りあげる間、何度もビクンビクンと身体を跳ねさせ絶頂に顔を蕩かせていたのは記憶に新しい。

「あ、あれはお前の力のせいで!」
「疾風ともあろう者が言い訳か?」
意地悪したくなり、言葉の針を刺してく。浅黒く焼けた肌を朱に染め、戦った時とは全く違う女の一面が見える。
「初対面の男の前ですら絶頂を迎えられる淫乱が強気なものだな…」
 身長の差だろうが、涙を溜めた瞳で上目使いで睨んでくる。

  いかん、なんて嗜虐心をくすぐる顔をするのだろう。
  思わず抱き締めたくなるが、ここは堪えないと依頼に支障を来してしまう。

  この能力で抱けないこともないが、いかんせん無理矢理だ。やはり、同意の上の方が、罪悪感も無いし、思いっきり抱けると言うものだ。

 町を出て街道を半日ほど進む。空は適度に晴れ、陽の光が暖かい。一人旅なら気を抜いてしまう所だが、生憎と旅の共は盗賊。しかも俺が捕まえた奴だ。少しでも隙を見せようものなら、腰に差したダガーで心臓または肝臓を、背中から一突きとなりかねない。
「…いい天気だと思わないか?」
「……」
「このままの速さで進めば、毒の谷までは三日ほどでつくだろうな…」
「……」
「……まだ疼くのか?」
「なあっ!?」
 様子を探ろうと少し話しかけてみるが、一メートルほど後ろを下を向いたまま着いてくるだけで、殺気しか返ってこない。するとさっきのやり取りを思い出したのか、だんだんと嗜虐心が頭をもたげさせてきた。その衝動のまま、エリカの心を逆撫でする言葉を口からこぼす。脈絡も無く俺が発した、嫌がらせでしかない疑問に、反射的に見上げてきた彼女の顔は、見事なまでに羞恥に染まっていた。
「なに言ってんのよ! んな訳ないでしょうがぁ!!」
「じゃあどうしたと言うんだ?」

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