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近所のお姉さん
官能リレー小説 - 年上

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近所のお姉さん 33

「京子お姉ちゃん!カップ麺温かくて美味しいね!」
「フフフ・・・そうね裕也くん」
幸いな事にこの山小屋には、非常食と古いストーブが置いてあった。
二人はストーブに火を付けると、濡れた服を乾かす為服を脱ぎ、カップラーメンを造り食べた。
「ファ〜・・・お姉ちゃん。お腹一杯に成ったら、僕、眠く成って来ちゃったよ・・・」
「フフフ・・・私もよ裕也くん。じゃあ、今日は早めに寝て明日に備えましょう」
「うん!」
二人は小屋に在った古い毛布に身を包んだ。
「寒くない裕也くん?」
「大丈夫!京子お姉ちゃん温かいから・・・お姉ちゃんは寒くない?」
「私も大丈夫よ裕也くん・・・裕也くんの体ポカポカして温かいわ」
毛布は一枚しかなかったので、二人は久しぶりに同じ寝具に身を包み眠る事に成った。
(ああ・・・裕也くんの匂いや体温に包まれるの何だか随分久しぶりな気がするわ・・・)
京子の体は裕也の匂いと体温に、少し前の愛欲に塗れた幸福な夜を想い出したのか、お腹の子宮にキュンと疼いたような懐かしい感覚を感じた。
「ねえ、京子お姉ちゃん・・・エッチな事して良い?」
「え!?」
彼女の内心を見透かしたかのような裕也の言葉に、京子の心臓はトクン!と高鳴る。
「だ、ダメよ」
「どうして?僕たち恋人同士なんでしょう?」
「そ、それは・・・」
(た、確かに正式に別れた訳じゃないから、今でも恋人だとは言えるけど・・・)
京子としてはある程度距離を置いて、少し時間が経ってから正式に別れる心算だったので、まだ裕也と別れ話をしては居ないのだった。
(ダメよ京子!今こそ言うのよ別れましょうって!私はもう二十歳の大人で、裕也くんはまだ小学生なのよ!私の方が八歳も年上なんだから)
京子は幼い恋人の為、理性を振り絞り愛する少年に別れの言葉を絞り出す。
「ゆ、裕也くん・・・本当はもっと早く言うべきだったんだけど、私たちもう別れた方が良いと思うの・・・」
京子のその言葉に裕也は底知れない程の衝撃を受ける。
「え!な、何で!?お姉ちゃん僕の事嫌いに成ったの?」
裕也は京子の言葉に愕然として、目に涙さえ浮かべて問い質す。
「・・・もちろん違うわ・・・私は今でも裕也くんの事が大好きよ・・・でもね。裕也くんはまだ中学生にも成って無い小学生の男の子なの・・・それなのに私はもう大学生で、今年で二十歳になる立派な大人なの・・・」
「そんなの関係無いよ!僕は京子お姉ちゃんが大好きなんだ!!・・・それとも、僕が小学生の子供なのが嫌に成ったの?」
恋人を引き止めようとする裕也の必死な言葉に、京子は優しく首を横に振った。
「ううん!そんな事無いわ!私にとって例え何歳でも裕也くんは裕也くんよ!・・・不安なのはむしろ私の方・・・今はまだ同級生の女の子よりも私の方が良いと思ってくれてるかも知れない・・・でも、後数年もすれば、裕也くんの周りの女の子達も魅力的に成長するだろうし、裕也くんも今は可愛いっていうのがシックリくるけど、後数年もすれば、絶対周りの女の子達が放って置かないカッコいい男の子に成長するわ・・・その時裕也くんが他の女の子を好きに成ったら・・・私はきっと耐えられない・・・だから今の内に別れた方が良いと思うの・・・特に裕也くんにはこれから先・・・長い青春が待っているのだから・・・」
話している内に京子も感極まって来たのか、彼女もまた瞳から涙を流し始めていた。

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