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近所のお姉さん
官能リレー小説 - 年上

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近所のお姉さん 28


※※※

翌日、景子は大学の昼休みに京子を昼食に誘った。
「こうして京子とランチをするの久しぶりね!で、近頃裕也くんとは上手く行ってるの?」
「ええ・・・まあ・・・」
景子のストレートな言葉に京子は曖昧に頷く。
「そうなの?でも裕也くんは近頃京子に避けられてるって言ってたわよ?」
「!?景子、あなた裕也くんに会ったの?」
「昨日偶然ね。裕也くん随分悲しそうだったわよ?・・・やっぱり百合香の誕生日の時酔って私たちとエッチしちゃった事を怒ってるの?」
京子は苦笑を浮かべると首を横に振る。
「いいえ、まあ最初は不愉快だったけど裕也くんも貴女達も必死で謝ってくれたからもう怒って無いわ・・・」
「だったら・・・」
「ただあの事が切っ掛けに成ったのは確かね・・・ねえ景子?貴女今何歳だったかしら?」
京子の唐突な質問に景子は戸惑いながらも答える。
「来月で丁度二十歳よ」
「私もよ・・・そして彼はまだ十X歳の小学生なのよ・・・本来なら同い年の女の子と初めての恋を謳歌してる歳だわ・・・そんな裕也くんを私のような女が汚して良い訳が無いのよ・・・」
「だから裕也くんを避けてるの?」
「・・・・・・」
景子の言葉に京子は瞳に涙を浮かべながら無言で肯いた。
「……そっか…」
景子としても今はそれだけ言うのが精一杯だった。
(まさか京子、そんな事を考えてたなんて…思いも寄らなかったわ…)
確かに難しい問題だ。正直これは、いかに親友と言えども口出しすべき問題ではないのかも知れない。だが、一方ではこうも思うのだった。
(京子は裕也くんの事を本気で愛してる…それは裕也くんの方も同じ…いずれ別れるにしたって、このまま終わっちゃうなんて悲しすぎるでしょ!やっぱ私達が一肌脱いでやらないとね!)


「…という訳で二人にも力を貸して欲しいの!」
大学近くの喫茶店…景子は百合香と麻衣に、京子と裕也を仲直りさせたい旨を話して協力を依頼していた。
「そういう事なら喜んで!京子ちゃんと裕也クンがそんな事になっちゃったのも私達に責任の一端がある訳ですし…私に出来る事なら何でもしますよ!」
任せろとばかりにその豊満な胸を張って言う百合香。一方、麻衣は真剣な表情だ。
「うむ、その点に関しては私も同意見だ。協力しよう。だが、京子の言う事ももっともではあるからなぁ…」
「…と言うと、つまり…?」
「20歳の女子大生と1X歳の小○生…正直言って世間的にはあまり歓迎されない間柄だ。お互いの家族にすら秘密なのだろう?もし別れるなら…今回はちょうど良い機会なのかも知れない…」
「そんな…!」
百合香は麻衣に非難の視線を向ける。
「ハイハイ!ストップ!・・・二人とも!私たちが仲違いしてどうするの!!」
景子は一瞬険悪な雰囲気に包まれた二人を仲裁する。
「麻衣。貴女の言いたい事も分かるけど、それはあの二人が決める事でしょう。・・・ただ私は京子の友達だから彼女の恋を出来るだけ応援してあげたいの。もし貴女の言う通り世間が京子と裕也くんを批判しても、私は最後まで彼女の味方をしてあげる心算よ」
チャラついた外見とは裏腹に、景子は意外と友達想いな女性なようだ。
そしてその思いは麻衣と百合香も同じだった。
「もちろん私も同じ気持ちよ!ねっ、麻衣ちゃん?」
「ふん」
百合香の言葉に麻衣は苦笑して肯いた。
「で?具体的にどうするか考えてるの?」
「ええもちろん!」
麻衣の質問に景子は悪戯っ子のような笑みを浮かべて二人に自分のアイデアを話したのだった。

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