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37歳で冒険者になった私
官能リレー小説 - 人妻/熟女

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37歳で冒険者になった私 22

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少年リオンがレイシア地方の女領主レイナとの、昼夜を問わぬ乱交におぼれているころ。

「…依頼があるわけでもないのに、あのへんぴな島に渡りたいっておっしゃるんですか!?……あなたは……ええと、ついこのあいだギルド登録を済ませた、確か…」

「アンナと申しますわ、覚えていて下さって光栄です」
ネックレスにして身に付けていた、まだ真新しい冒険者の割り符を豊か過ぎる胸元から覗かせながら、アンナは微笑みを浮かべた。
「い、いえいえ…冒険者の皆さんのサポートがギルドの務め、登録された皆さんの顔とお名前は、名簿と、わたくしめのこのつぶらなひとみにしっかりと記録されておりますよ?・・・ましてやお美しい御婦人とあればなおのこと」
「まあ、受付さんったらもう…オバサンをからかわないで下さいな」
受付のメガネオヤジの軽口に、上品なしぐさで手を口元にあてて笑い声を上げるアンナ。
(・・・冒険者であろうと無かろうと、そのオッパイを忘れるような男はこの世にいないだろうよ?)
笑いにつられてビキニ型鎧を振り落とさんばかりにユサユサ揺れる圧倒的な乳房に見とれながら、
「・・・しかしアンナさん、あなたはご存じないかも知れませんが、あの島は、かのおとぎ話にも歌われる・・・」

「"…東の果ての果ての海、魔術の夢は消え果てて、今は奇石の山ばかり…"ですわね?」
穏やかなアンナの顔から笑みが消えた。
その表情から、少なくとも彼女の島へ向かう決意そのものは揺るぎないものと感じられた。


受付が勢いのあまり立ち上がった時には、マントをひるがえしたアンナの背中が出口の外へ消え去ってしまっていた。
(・・・あんなおっとりした御婦人があの歳で冒険者デビューとはいわくありげだと思っておったが・・・まさかあの島がらみのハナシだとは・・・)
もはやこのベテラン受付にできることといったら、去っていった彼女を心配することくらいであった。


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「盗賊のこのアタシを出し抜いて抜け駆けかい?」
ギルドからまだ10歩と離れていない、港に向かう裏通りの途中。

かすれ声の囁きとともに、背後から冷ややかな刃の感触がアンナの首筋に当てられた。
「あら、レオン君ならあなたにお譲りしましてよ?……あの子とは元々寝込みにお薬を使われて一方的にされてしまっていただけの関係ですもの…ねえ、シーマさん?」
冷静にダガーの先端を指でつまみながら、レイナは褐色の女盗賊を振り返った。
「いい目付きで睨んでくれるじゃないか・・・多少は想像してたけど、アンタ相当のワケアリだね?」
ダガーを太もものベルトに納めながら、不敵ににらみ返すシーマ。
「…言っておきますがこれは、わたくし自身の問題です……邪魔したり、ましてやあの子に報せたりなさるおつもりなら、容赦しません」
穏やかに言いながら、アンナの手は剣の柄に触れている。

「オイオイ・・・どうやらアンタ本気だね?」

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