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もうじき
官能リレー小説 - 人妻/熟女

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もうじき 22

香織の唾液で彼の胸も腹もぬらぬらと光る。仰向けに寝そべった彼の陰茎のつけ根を握る。香織はためらうことなく彼の性器の敏感な先端を頬ばり舌を絡める。唇のあたりからじゅぷっと湿った音とふぐっ、んっ、むぐっ、んんっ、と喘ぎまじりの息を詰まらせたような声音が響くと彼の煽られた体が身悶える。
香織はすでに濡れた陰唇を自ら指先で開き、彼の腰の上に股がり勃起の先端を当てがうと、ゆっくりと腰を下ろして膣洞と肉襞のうねりは情欲のうごめきであることを伝えるように潤んだ目で彼を見つめながら、眉をしかめて熱い吐息を洩らす。
香織は女体の奥底にある情欲の炎がすべてを蕩けさせてしまうのだと彼が射精するまで、彼の胸板を押さえつけて、腰をくねらせて膣奥まで何度も繰り返して彼の勃起した先端を突き入れさせる。
彼は香織の欲情に共鳴するように腰を突き上げ、一瞬、血が燃え上がる気がして陰嚢から背筋まで快感が走り抜けると同時に胸板を押さえている香織の細い手首をぎゅっとつかみ、香織が絶頂に流されて身を小刻みに震わせているのを彼も感じながら、目を閉じたまま長い射精をした。
人だけではなく生きるものすべてを羨望し、怨念の群れとなった黄泉おくりの力を嘘のように消し去るオニゴの力の炎のごときものが、彼の中で炸裂し、さらにそれは香織を絶頂に登りつめらせて、欲情の血であるように彼には白濁した精液と汗を、香織には愛蜜と涙を流させるのだった。
朝になっても梅雨明けまでは遠く小雨が降り続け、彼と香織は蕩けきっても、また何度も火照り汗ばむ肌をすりよせて、うめき、喘ぎ、なまなましく熱い息を吐き、騒がしくうっとおしいはずのものに煽られ、草の匂いより濃密な淫蕩な匂いを二人で漂わせる。
露天風呂で大岩に傷がある背中をあずけたまま彼が体をこわばらせると、香織は陰茎をまさぐる手を止めて、彼の口元に乳房のふくらみを押しつける。白い乳房が湯でほんのりと色づいている。彼は乳房をつかみ、指の間から勃った淡い桜色の乳首を見つめると、恥ずかしいのが小声で香織は乳首も弄ってとねだる。
彼は狭めの乳輪の外側に狙いをさだめて、かじりつくと香織が甲高い悲鳴のような悦びの声を上げて、彼の頭部を抱きしめる。歯形がついたあたりより内側の乳首を彼は舐めしゃぶった。
香織の孕み腹が膨らみ、彼は旅に出ることなく民宿の手伝いを続けていたが、夏祭りが終わり巫女の恵美が山に戻ってきた。彼が香織の腹の膨らみを撫で、どんな子が生まれてくるのか見てみたいと言い、香織が頬を染めて照れている。
今まで何人もこうして子が産まれて、やがて子を残して男たちは死んでいったのだと、巫女の恵美はわかっていた。子が娘ですぐには黄泉おくりにならなかった男たちの末路も。
オニゴであった彼が香織に勃起した陰茎を深々と突き入れ、山奥の獣道をひとつひとつ熱い息を吐き歩き続けるように、山にわけ入るように、香織の中に分身であるかのような勃起したこわばりが脈打つように射精するまで登りつめていく。
香織は日の光、水、風、草の匂い、山そのものであるように彼をつつみ込みながら、彼の腕に抱きしめられて、自分がつつみ込んでいるはずなのに彼につつまれているような気がする。
無底の欲情は果てなき無限の白い絶頂の繰り返しなのだと教えるように膣奥に熱い精液のほとばしりを感じた。
いつ子を孕んだのか、何回目の絶頂の射精で孕んだのかわからないままに、彼の欲情の血を吐き出させて奪い子を孕んだと香織は思う。
孕んだ子や血のつながりは欲情ではないつながりで、彼を香織から離れていかないようにするための、女の呪いのような気がすると巫女の恵美に話した。

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