PiPi's World 投稿小説

もうじき
官能リレー小説 - 人妻/熟女

の最初へ
 15
 17
の最後へ

もうじき 17

男はローションを麗香にコンドームをつけた勃起した陰茎に塗りつけてもらう。
初めて会ったときにかじりついた尻を優しく撫でると、這いつくばった麗香の尻の谷間を指を食い込ませて開くと、興奮しながら小さなすぼまりに先端を当てがう。
「お願い……ほしいの」
男は麗香の肩のあたりをつかむと、腰をゆっくりと前に突き出していく。
狭い肛門が陰茎の太さで押し拡げられながら、ローションのぬめりもあり、ぬちゅっと音をさせながら男の屹立した分身を呑み込んでいく。
「はぁはぁ、麗香……入ったよ」
「んっ、あぁ、入ってるっ、中でおっきくなってるっ、あぁっ、動かして」
男は深く底がない麗香の欲情の中に性器を捧げているという気持ちがした。
前のめりになり麗香の乳房をわしづかみにして、男は麗香の背中に体を密着させる。
男の指先が麗香の勃った乳首をつまみ上げると、麗香がせつなげな声であえぐ。
男は乳房から手を離すと、左手は麗香の背中を撫でながら右手で、股間のわれ目の上にあるクリトリスを指先で転がすように弄った。
「背中も、クリトリスも気持ちいいよぉ、あぁ、おかしくなっちゃうぅっ」
底なしの麗香の情欲が、肛門の内側がぎゅむっと勃起を快感を伝えながら搾り取ろうとするように締めつけてくるように男には思えた。
麗香の色白の背中が色づき、しっとりとして吸いつくような感触を手や指先に感じる。
このまま、クリトリスを弄り続けると一緒に絶頂できないので、男はクリトリスから手を離すと、麗香の腰の括れをつかむと、腰を揺らした。
「おしりが熱い、あぁっ、あんっ、はぅん、ああぁっ、いいっ、いいの、もっと激しく、ああっ、あぁん、あああぁっ!」
麗香が突き上げられるたびに声を上げる。
男は射精しそうになるのをぐっと我慢しながら、腰を動かし、手のひらで麗香の尻をパンッパンッと平手打ちした。打った男の手のひらも熱い。
「あぁっ、ひゃあああぁん!」
麗香が悦びの叫びを上げる。男も汗ばみ、息が乱れて、麗香の鼓動と自分の鼓動が重なり合い、快感に蕩けていき、もう何も考えられなくなりながら身を震わせて射精した。
なぜアナルセックスだと呪いが発動しないのかはわからないが、麗香と男は恍惚の一瞬のあとの余韻にひたりながら、寄り添っていた。
「まだ、おしりがぬるぬるしてるよぉ……」
麗香が男に小声で囁く。
男の陰茎にかぶせられていたコンドームを麗香は外してやり、きゅっと口を縛り上げる。
コンドームの中にたまっている白濁は、男の体の中に血のように流れている欲情のように思えた。
「そんなにじろじろ見るなよ。恥ずかしい」
「たくさん出してくれてうれしいの」
綾香が二十歳になり、出版社に就職して一人暮らしを始めた。その頃、男が癌だと告知されて、余命半年だとわかったとき、麗香と男はセックスをした。
麗香は滝で禊をして、神社の清水を飲む。
男の待つ山奥の小屋に行った。すると一歩ごと山道を歩くたびに、麗香は男と出会った頃の若い女に戻った気がした。
白い着物姿の麗香が小屋の壁に手をついて尻を突き出すと、男は着物をめくり上げて、むき出しになった若い頃より色気がある尻を撫でた。
男の手はもう若い頃とちがい老いが刻まれているが、麗香は初めて尻を撫でられた時とかわらず、背筋をぞくりと這い上がる快感と、自分の中に若い頃と変わらない欲情があってうごめくのを感じた。
男がセックスしながら心臓麻痺を起こして、麗香の腕の中で死んだ。
麗香はその小屋で包丁で左胸を刺して自殺した。
綾香の顔立ちや体つきが、名前だけではなく、とても麗香と似ているためか、巫女の恵美は綾香を見るとある光景を思い出すのである。
巫女の恵美は麗香が死んだ夜も、神社でいつもと変わらず呪われて死んだ男らとイザナミの娘たちに供養の祈りを捧げながら、ふと夜空を見た。
男の魂と麗香の魂が共に天に還っていき、一つの小さな白い星となるが、すぐに流れ星となり夜空から地上へと放たれ、再び伴侶として出会う運命を誓い、夜明けまではまだ遠い深き闇の中に四散して煌めきながら溶け込んでいったのを、巫女はたしかに見たのだった。

SNSでこの小説を紹介

人妻/熟女の他のリレー小説

こちらから小説を探す