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もうじき
官能リレー小説 - 人妻/熟女

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もうじき 14

痴漢の男が同棲を続けて一年になった。
若い女の名前は麗香。水の女でありながら、ふもとの町で暮らしている。
一緒に暮らしているが麗香は男の名前を知ろうとはしなかった。男をどうしたらつなぎ止めておけるのか。もしできるなら男を胎内に入れてずっと一緒にいたいとさえ想像するようになっていた。
麗香は男が手放したいと思う理由を思い浮かべて、それを奪っていく。
男は働きに出かけず、ただ部屋にいて麗香が働いている間に掃除や洗濯などをするようになった。
冬から春になった頃に、男が風邪をひいて寝込んでしまったことが一度あった。市販の解熱剤を飲んで寝てれば平気だと男は咳ばみながら言った。
仕事を休み、男の熱て汗ばんだ体を濡らしたタオルで拭いてみた。麗香は下着を脱がした。この男の陰茎を見たのはこれが初めてだった。
麗香の全裸を見た男は「きれいだ」と言う。男は麗香の入浴中に髪を洗ったり背中を流したりしてくれるが、服を脱いだりはしなかった。
麗香が男の体を撫でまわすように汗ばんだ体を拭いていると、陰茎が勃起してきたのを見た。陰茎をゆっくりと扱くように拭いた。
男は熱で起き上がる気力もなく、綾香の前で全裸になりたがらない男が、下着を脱がされてもじっとしているほどなのに勃起している。
看護していて看護婦は男性患者が勃起していたら動揺したりしないのだろうか、と思うがそのまま扱き続けると麗香の顔にかかるほど激しく飛沫を上げて、熱い白濁を男は放った。
手の中で男の陰茎が脈打ち、それは女が絶頂して余韻で何度も体を波打たせるのと同じなのだと思い、男の射精が終わるまで麗香は興奮して唇を重ねた。
射精してさらに脱力した男が寝入ってしまう。
男の放った精液の匂いを嗅ぎながら、麗香はベットのそばに座り込むと、男が綾香の肌を撫でまわすのを思い浮かべながら服の上から乳房を揉んでみた、下着の股間のあたり、われ目とクリトリスを指先でなぞり、声を出してしまい、それで男を起こさないようにオナニーをした。
男のそばで気持ちよくなりたかった。
ずいぶんひさしぶりのオナニーであった。
麗香は男が部屋に来てから、オナニーしてなかったことに気がついた。
熱が下がり、咳もおさまったがまだ微妙に鼻がむずむずすると言う男に、麗香は男は「オナニーしてないの?」と聞いてみた。
していないとあっさり言われて唖然とした。
「射精だけが気持ちいいわけじゃないだろう。
一緒に気持ちよくなることのほうが大事な気がするんだけど……」
かわった男だと思うが、男の言うことに麗香は思わず納得して笑みを浮かべた。
男を射精させてから、やはり男と一緒に気持ちよくなりたいと、男のそばでオナニーした麗香には、男が何を言いたいのか麗香はわかる。思わず男を抱きしめてあげたくなる。
夏祭りに、二人で出かけた。
手をつなぐのも何度もためらい、指先が触れるとおたがい手を離す。
そうしているうちに露店の立ち並ぶ駅前の雑踏で、手をつないでいないと流されそうになり浴衣姿の麗香が男の手を握った。
「崖っぷちで落ちそうになって、必死につかまったみたいな感じだよな、これは」
男が照れながら苦笑した。
そのはにかんだ笑顔を見て、この男をつなぎ止めるためなら何でもしたいと思う。
アパートの部屋に帰るとき、二人は手をつないだまま黙って歩いていた。
部屋に入るとき先に鍵を開けた麗香の尻を男がつかむように揉んだ。

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