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学園の花婿―第二部―
官能リレー小説 - ハーレム

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学園の花婿―第二部― 3

それから毎日生徒達は懸命に実習を行っていった。
しかし、「淑女になる為に」とは聞かされているが、明確な目標が生徒達にある訳もなく、次第に生徒達は教師達に疑心を抱く様になっていく。
そんな中、一つの事件が発生する。
「先生、私もう無理です! こんな事をしたって料理やお裁縫、他の事が上手になっているとは思えませんし、それにこんな事をする意味が私には全く分かりません!」
「私もです!」
次から次に生徒達が不満の声が上がる。
そんな生徒達の不満の声に対して……
「あら、そう。本当に残念ね。毎晩出されているあのお料理は、千乃様が毎晩作って下さった物、つまり良一様が毎日食べられているお料理と全く同じ物だし、お裁縫だって、他の事だって、全て良一様の好みに合わせた物だったのに。
貴女達がそれを学びたくないのなら仕方ないわ。私達はこれ以上強制は出来ないから、帰りたければ好きに帰ったらいいわ」
「「「……っっ……!?」」」
教師達は皆「ここは鮫さん達が幸せそうに暮らす、『鮫の楽園』のど真ん中」という事に気付きつつも、決してツッコミは入れない。が、生徒達にとってはそんな些細な事に気が回る筈もなく、自分達が犯した二つの罪に気付き言葉を失っている。

今までの怒りなどどこにいったのやら、「良一様…良一様…」と妄想に耽っている者、前述の様に普通に自己嫌悪に陥っている者、反応は様々だが、自分達の気持ちが落ち着くと、生徒達は「良一様の為に精進しなければ」と、気持ちを新たにする。


(ふふふ…これでこの子達がしっかりと成長すれば、良一様に誉めて戴けるわ。
『千乃さん、有難う』、その御言葉を戴けると想像するだけで、千乃はイってしまいそうです。
あぁ…良一様。千乃は良一様の従順な奴隷として、一生懸命尽します。ですので、お会い出来た時は、どうか千乃を可愛がって下さいませ)




―――――――



それから生徒達は人が変わった様に実習に打ち込んだ。
流石に教師達までとはいかないが、このペースでいけば、後一月もすれば教師達は追い抜かれるのではないかという所まで来ており、教師達も「良一様のご寵愛」を受ける為にはうかうかしていれない。




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