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白鷺邸のメイド達
官能リレー小説 - ハーレム

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白鷺邸のメイド達 8


「ご主人様っ!?いったい何をしておられるのですかッ!?」

廊下の向こう側から悲鳴のような声が聞こえてきた。
オレと累が振り返ったその先には、オレの姉であり妹でもある数人のメイドたちが立っていた。
彼女らは累と雑巾を取り合うオレに、あわてて駆け寄ってきて雑巾を奪い取り、累の頬を張り飛ばした。

パンっ!

「あうっ!?」
「累ッ!?」
「この・・・役立たず!仕事ができないだけでもとんでもないってのに、ご主人様のお手を煩わせるなんて何考えてるのよっ!?」
「ご、ごめんなさい、お姉ちゃ・・・あうっ!?」

激怒するメイドたちに、たたかれた累はあわてて謝ろうとするも、その途中で再度たたかれ廊下の絨毯の上に倒れこむ。

「姉だなんて呼ぶんじゃないわよ、汚らわしいっ!
 ああ、ご主人様、大丈夫ですか?累のヤツが粗相をしまして・・・」

嫌悪感たっぷりに累を見下すと、今度は風下にも置かないような態度でオレを気遣うメイドたち。
そんな態度にさすがのオレも嫌悪感を隠し切れない。

「・・・っ!触るなッ!?」

付き合いきれないとばかりにその手を振りほどくと、哀れな累を介抱してやった。
「累、大丈夫か。」
「はい白様、大丈夫です。」
大丈夫かと聞くと累は泣きそうながらも我慢して大丈夫と笑顔で答える。
その顔をみて俺は逃げ出したいと思った自分が情けなかった累はどんな辛い目にあっても笑顔でいる。
なのに俺は自分のことしか考えて無い最低だ。
「累、部屋に行くぞ。」
「えっ白様、駄目です!!おっお仕事が…」
「駄目だ・・・・・・・・」
累を連れ部屋に行こうとする俺に塁は仕事があると言うが、俺は駄目だと言いスルーする。

「お待ちくださいご主人さま!!!」
「夜伽ならば・・・累ではなく私達を・・・」
累を連れて部屋に行こうとするとメイド達が追いかけてくる。
「クッ…しつこい!!」
「御主人様、悪いのは私です。だから、ほっといて……」
「駄目だ、お前は俺の妹なんだぞ。」
「御主人様・・・・・・・・・・」
累は自分をほっといてくれと言うが、俺は累を駄目だと言い累を妹だと言うと累は大人しくなり、俺と累は俺の部屋に何とか入る事が出来て俺は部屋に入り鍵を掛けた。
そしてすぐさまベッドに連れ込み、ケガがないかを確認する。
ちょっとたたかれた頬が赤くなっているのと、張り飛ばされたときにできた膝の擦り傷以外、大きなケガはないようだ。
オレは生まれてきた腹こそ違えど、同じ姉妹とも思わぬ乱暴な扱いに改めて憤りを感じた。
そして思う。やはりこのままではダメだ。
このまま家にいても、家から逃げ出しても、白鷺家のゆがんだ命運からは逃れられない。
とにかくこのゆがんだ家のすべてを破壊しなくては。
オレはこの家を滅ぼす決意を新たにしていた。
それがかつて愛する女を殺され、復讐を誓った父の意思だと知らずに。

「あ、あの・・・ご主人様?いかがなさいましたか?」
「ん?ああ、何でもない。何でもないんだ・・・。それよりどこか痛いところはないかい、累?」
「あ、いえ・・・だ、大丈夫です」

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