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白鷺邸のメイド達
官能リレー小説 - ハーレム

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白鷺邸のメイド達 5


また帰るのか。あの牢獄に。また繰り返すのか。今度は娘も交えてあの茶番劇を。
妻と出会い、妻を目の前に奪われるまでの幸せな時間が思い出される。
自分が白鷺の家に生まれてさえいなければ。
きっと妻を失うことも、娘を犯すこともなかっただろう。
男の心は生家である白鷺家の怨念と復讐心で満たされていく。
そして男は決意する。
自分は白鷺の家から逃れることはできなかった。
ならば。私は破壊者となろう。白鷺のすべてを壊し、滅ぼす尖兵となってやる。
手段など問わない。たとえ自らが滅ぶとも、その牙を白鷺の家の心臓に突き立ててやる・・・!
こうして白鷺の家に生まれた男のささやかな幸せはこうして幕を閉じた。
そしてそれから1年後。男の娘は近親相姦の果てに1人の男子を産むこととなる。
それは父親である男の怨念と、白鷺家のしきたりの相反する2つを受け継ぐ忌み子の誕生の瞬間でもあった―――。



【お前は壊せ。この忌まわしい白鷺の翼をへし折り、首をねじ切り、目も鼻も嘴も肉も血も全てを砕いて潰して土深くに埋めて消せ。お前はその為に生まれてきた。頼む、お前の父として祖父として唯一の願いだ。お前はこの白鷺の雄になるな。白鷺を食い殺す鳶になってくれ。頼む、頼む、頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む】



「・・・・・旦那様、起きてください」
「ん・・・」
夢が醒める。いや、夢というより悪夢か。
僕は柔らかなベットに横になりながらカーテンの間から差し込む陽光と、柔らかな美貌に笑みを浮かべるメイドの挨拶を聞いた。
「おはようございます」
「うん、おはようございます」
挨拶しながらベットから降りる。
寝巻きのまま軽く髪を掻く。
白鷺の名の通りに、真っ白な髪を。
どうせ、近親相姦の白子(アルビノ)の癖に白鷺の誉れ子とか言われるのは多少面倒臭い。
「父さんはどう?」
「元気ですよ」
メイドは優しい笑みを変えずに返事する。
まるでそれ以外の仮面を持たない人形みたいな返事に僕は頷く。
「それは良かった。あの人五月蝿いからな。一度しかあったことはないけど」
「旦那様は・・・・いえ、元旦那様は愚かにも泥棒猫に汚されてしまったのです。白鷺の美しい白い羽は一度でも汚してしまっては元に戻りません」

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