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オタク女子に囲われました
官能リレー小説 - ハーレム

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オタク女子に囲われました 18

なかなか難しいことを聞いてくるな、詩織さん。
ここでどうなるかが今後の物語を左右すると思う、重要なシーンだ。

「連載が終わるとか、そう言うのはないんですよね?」
「もちろん。私としてはここがちょうど折り返し地点くらいだと思っている」
「………なるほど」

一読者としてはいろいろな展開を期待したくなる。
しかし、その展開をどうしたらいい、なんて聞かれると、難しいな。

「物語がちょうど折り返しだとすると、ここで主人公は一度ライバルに負ける、というのがいいのかも」
「そうなるとこの後の主人公とヒロインのお楽しみのシーンも内容が変わってくるかな」

「ああ、そうなりますか…」

この漫画のヒロイン、可愛くてすごくいい子なんだよなぁ。
主人公とは幼馴染でずっと一緒にいて、それでいろいろ…うーん。この後の展開を左右するほどの重要な場面を…詩織さん、ちょっと意地悪、というかそんな選択を俺に任せていいんですかね?

「勝てば私を好きにしていいよ♪なんて言って勢い任せに一発。負けたら主人公くんを励ます癒しックス、みたいな。まあ、描いてるほうはどっちでも興奮するんだけどねぇ」

ニヤニヤしながら言う詩織さん。
そんなこと言われると股間がヤバいんですが。

この漫画のヒロインの子には相当下のほうでもお世話になっているので、まさかそれを描いてる人とお知り合いになれるとは思わなくて…

「ここだけの話、女の人が描いてるとは思ってもなかったですよ」
「ふふ、会った読者からは毎回言われることだねぇ」

ペンネームだって見ただけでは男っぽいし。
こんな綺麗系のお姉さんが描いてるとはだれも予想しないだろう。

「では……惜しくも負けるのがいいんじゃないかなと思います」
「そう来たかぁ〜」

ここで一度負かしておいたら、癒しックスと後で勝利祝いの勝てば私を好きにしていいよ♪の両方ができるかもしれない。思いっきり俺の願望が入りだけどね。
おそらく思惑に気づいたのだろう、詩織さんは面白がって軽く笑っている。
そして、吹っ切れた表情になった。

「じゃ、それで行くことにするよ。ありがとう」
「お役に立てて良かったです。何か手伝う事はありますか?」
「いや、ここからは素人が手を出して何とかなるもんじゃないからね。2時間後くらいにレモンティーを淹れて来てくれたらありがたいかな」
「わかりました」

早速ネームの続きにとりかかる詩織さんを背に、俺は部屋を出た。

少しでも詩織さんの助けになることができたと思うといい気分になれた。
自分の部屋に戻って、軽くお腹を満たして、そう言えばと手付かずのままだった部屋の整理をしていると、叔父さんのコレクションともいえる本棚に詩織さんの作品があるのを発見。

「叔父さんも読者だったのかな、もしかしたら……」

と思いながらしばし読み耽る。

そして約束通り2時間ほど経過したら、詩織さんの部屋にお手製のレモンティーを持っていく。

「おっ、ありがたいね」

笑顔を見せる詩織さん。
ただ、格好がだいぶラフになってる……こっちから胸の谷間、がっつり見えちゃってますけど…

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