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ハーレムなんかクソくらえ
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレムなんかクソくらえ 9

「ええっ、じゃあ、なんでしちゃったの?」
「他のお客さんにそこまでしたこと、今まで一度もないんだけど。あなたはなんか特別っていうか」
「よくわからないよ。でも、言ったらまずいのは、なんかわかった」
恭子にどんなことをしたか話したら、激怒して店に通報しそうな気がした。
「この店で普通のお客さんにすることを教えて」
マットプレイ、泡だらけにして体洗い、本番なし、フェラチオと手こきでフィニッシュ。
「よし、わかった」
「二人だけの秘密だからね」
延長料金は「ルミ」が払って、俺は風俗店を出ると恭子の打っているパチンコ店にむかった。
「おかえり。すごく石鹸の匂いがするね」
「そんなに?」
「うん。また行きたいと思う?」
「なんか、恭子と普通にしてるほうが落ち着く」
「ふーん、普通ねぇ……あっ、プレミア!」
詳しい風俗店のプレイ内容は恭子から聞かれずに、そのまま二人で夜まで打ち続けた。
とにかく風俗嬢という仕事は重労働のサービス業で大変なことは、とてもよくわかった。
パチプロの恭子についてパチンコ店を歩き回っていて、釘をみて回転数を推測できるようになったわけでも、台の好調不調がなんとなく予想できるようになったわけでもなかった。
ただホールで打っている客たちの表情から、勝ってるか負けているか、わかるようになってきた。
恭子のように、その日の勝ち負けが顔に出ない客のほうがめずらしい。
パチンコ・スロットは単純な話をすれば、使った玉やメダルの数より、当たって払い出された数が多ければ勝ちというギャンブル。
一生懸命だろうが、祈ろうが、むきになって必死だろうが、それが意味を持たない。
人の気持ちなどでどうにかなるものでもない。
ただ偶然のタイミングにどれだけ居合わせるか。
その確率を上げるには、パチンコ店に出かけてゆき打ち続けるしかない。
店側の釘調整で回転数が良い台がある。
この数日、好調でも不調でもないところの安定していない台がある。
店に行く理由をどれだけ見つけられるか。
恭子がパチンコ店に行くのでついていく。
その理由づけは、勝ち負けは関係ない。
無職になって勝ってお金を増やしたいと思っていたときは、むきになって打っていた。これ以上打ってしまえば困窮するとパチンコ台から立ち上がるときのみじめさも感じたことがある。
宝くじがたまたま当たり、生活費とギャンブルの資金を分けて考えられるようになると、暇つぶしで打っていた。
恭子と出会ってからは、同じ時間を一緒にすごすためだけにパチンコ店に出かけていく。
だから、他の客たちがどんな表情で打っているか、ながめる気持ちの余裕がある。
当たるタイミングは偶然にすぎない。

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