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ハーレムなんかクソくらえ
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレムなんかクソくらえ 8

「ルミ」の手馴れた余裕のある様子が、途中からおかしくなった。
今ならわかる。俺の汗を舐めて摂取したからだ。
この店では性病対策として客とのキスは敬遠させてもらっていると受付から聞いていた。
だが「ルミ」は自分から俺にキスをして、ねっとりと舌を絡ませてきた。
これがサービスってことかな、と俺は思っていた。
仰向けになりマットプレイの間にフェラチオを始めた「ルミ」は射精までしないで、騎乗位で俺のぺニスをゴムなしで挿入した。
こちらは風俗店のプレイはそういうもので、避妊薬を飲んでいるもねだと思い込んでいた。
本番のないヘルスと本番のあるソープのちがいも俺はわかってなかった。
「あうぅ、あぁ、すっごくいいっ! はぅぅっ」
激しく声を上げて「ルミ」が腰をくねらせる。
「くっ、そんなに激しくされたら、もう」
射精した直後、前に倒れこむように抱きついてきた「ルミ」は絶頂の痙攣を起こして、恍惚の表情をさらしていた。
しばらくそのままでいたが、様子がおかしいと思い俺は「ルミ」に声をかけた。
ゆっくりと身を起こした「ルミ」のあとから俺もゆっくりと身を起こした。ローションですべりやすいからだ。
「ルミ」が甘えるように抱きついてきて、またキスをした。
「あのさ、時間制限あるんだろ、大丈夫?」
俺が「ルミ」に言った途端に内線の電話が鳴った。
「御客様、延長入ります」
「ルミ」は受話器を取ってすぐにそう言った。
「延長なんて、俺、そんなにお金は……」
「私が払うから、あなたは気にしないで」
それから「ルミ」は気だるそうにマットやローションを片づけ、俺の体を愛しそうに撫でまわしながらローションを洗い流した。
バスロープを二人ではおって、浴槽やシャワーのある部屋の奥側のスペースではなく、手前側のシングルベットサイズの背もたれなしのソファーらしきものに並んで座って、一服しながら、内線で連絡して持ってきてもらった飲み物をストローで吸った。
「あのさ、実は……」
恭子から行ってこいと言われて来たことを「ルミ」に話した。
「ルミ」はそれを聞いて一瞬煙草を指先で持ったまま身をこわばらせ、明らかに動揺した。
「お願い、ここでどんなことをしたか、あまり詳しく言わないでほしいの?」
「えっ、なんで?」
「それは、その……」
言いにくいことを、少し声が小さくなりながら「ルミ」は俺に説明した。
キスは禁止されていて、本番行為は御法度。
本番行為を風俗嬢に強要した場合は客に罰金、また風俗嬢から客に本番行為を求めたことが店にばれると、風俗嬢は罰金を払うルールということ。
本番禁止の店だが、客が別料金を払うからやらせてくれと言い出すことがある。
だが、風俗嬢がそれを承諾すると、店を通さずに客から金を受け取ることになるのと、あの店は金を出せば本番禁止だけどやれると噂になれば、警察に許可を取っているサービスではない過剰なサービスで営業していると、摘発されたら営業停止の処分にされたりもする。

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