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ハーレムなんかクソくらえ
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレムなんかクソくらえ 1

誰でもひとつは得意なことがあると思う。
得意なことを生かして、生活できればいいって思う奴もいるだろうけどな。
苦手なことや嫌なことを生活の糧としてやりながら生活するのは、本人もつらいし、まわりの奴らにも迷惑になるのは間違いない。
俺は昼前に出勤する。この会社はフレックス制なので、出勤時間はそれぞれの都合で任されている。
俺は会社のロビーにあるカードリーダーに社員証を通して、本社ビルの最上階にあるたった一人の部署の執務室にむかう。
特にすることはない。机の上のパソコンでネット記事や動画を見てすごす。
会社員という肩書きと月給がほしいと言ってみたところ「いいよ」とあっさり就職することになってしまった。
昼食は、社員食堂で社員証をカードリーダーに通せば給料から天引きで食事ができる。
今日はキツネうどんで軽く済ませた。
昼食後は執務室の端にあるソファーで昼寝をするか社員用のプールや運動用の運動器具のある階に行って、適当に運動する。
社員食堂はカフェテリアを兼ねているので、夕方にコーヒーを買いに行く。
俺専用の喫煙所は屋上にあり、そこで一服しながら街を見下ろす。
夜八時にビルから出て、郊外のワンルームの安アパートに帰宅する。
土曜と日曜日は休日で出勤しなくてもいい。
AIの導入をサポートする大企業の中にいて、プログラミングやシステム構築ができない社員は、きっと俺だけだろうな。
この大企業の女社長はマスコミ嫌いで、テレビや雑誌の取材を受けない。
だが、まだ三十代前半の未婚の美人だということは他の業種の経営者たちは知っている。
あとは入社式や経営計画発表会の会場に出席している社員たちも知っている。
プライベートの生活については知られておらず、海外の有名大学に留学後に五年で日本の大企業でも、トップ3に入るほどの会社まで急成長させた。
その凄腕の女社長は、出張中ではない金曜日の夜か土曜日に安アパートのワンルームの部屋にやってきて、俺になついているというわけだ。
「ねぇ、今度一緒に海外出張につきあわない?」
「え、やだよ、俺、英会話もできないし」
「問題はそこなの?」
「道に迷っても、買い物するにも、すごく困るじゃないか」
女社長は出張先が海外で、日本に不在なこともよくある。
「日本に戻ってきたら、私の会社を辞めてましたとかありそうじゃない」
「他に働かないで給料をくれる会社があるなら」
「んー、ないと思うよ」
「だから心配しないでいい。一緒に旅行したいって話かな?」
「それもあるけど」
「君が長期休暇で国内の温泉旅行にでも行くなら、行ってもいいな」
「長期休暇はむりね」
「毎日おつかれさま」
そう言いながら、目の前の乳房に手をのばして揉みしだく。
「んっ、あぁっ……」
目を閉じて眉をしかめながら、あえぎ声を洩らす女社長とキスをする。
狭いベットで二人で全裸になって、セックスしてから疲れたら眠る。
それだけの関係をずっと続けている。
俺の精子は虚弱らしくセックスしても妊娠しない体質なのは、女社長に教えていない。
毎回、中出しでセックスしているので、いつか妊娠すると思っているのかもしれない。
女社長は日曜日には自分の高級マンションに帰っていく。一度だけ泊まりに行ったことはある。どうも小ぎれいすぎて落ち着かない。
月曜日の午前中に出勤して、昼食まで執務室にのんびりひきこもっていると、めずらしく来客がドアをノックした。

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