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ハーレムなんかクソくらえ
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレムなんかクソくらえ 43

「お願いします。目隠しを外して、あなたの顔を見せて下さい」
「俺は男だぞ」
「私の秘密を、おしりのほうが好きってことを知っているあなたのことをもっと知りたいんです」
「今日はダメだ。でも、またすぐ会えるさ」
俺は鷹司美咲の頭を撫でてやって、診察室から一人で出ると、綾公路莉緒に電話をかけた。
三十分後、鎮静剤を注射された鷹司美咲が眠り込んだ。衣服を二人で整え、鷹司美咲のバックにあれこれ撮影したスマホや示談書などをしまいこんだ。ついでに使ったローターと残った軟膏のチューブも。
「ゴミはともかく、いかがわしいものは置いていかないで、持って帰って下さいね」
綾公路莉緒はクリニックの戸締まりを確認しながら俺に言った。声に少し刺がある感じがする。
鷹司美咲の車を綾公路莉緒が運転して、三人で鷹司美咲の暮らすマンションの駐車場までドライブ。
その間にレズビアンは男好きに矯正する必要はあるかと、綾公路莉緒に質問してみた。
「レズビアンでも問題ないと思います。矯正の必要はありません」
俺は内心では綾公路莉緒も、本当はレズビアンなんじゃないかと疑っている。
鎮静剤で眠り込んだ鷹司美咲を車内に残して離れると、俺と綾公路莉緒は近くのコンビニでそれぞれタクシーを呼んだ。
「協力ありがとう。あ、これタクシー代。またな」
「はい。また診察に来て下さいね」
俺は自分のアパートに帰ると夕方になっていた。
弁護士の鷹司美咲が来た痕跡も、ずぼらでさぼっていた室内の汚れもすっかりきれいになっていた。
「おかえりなさい」
北河遥がハウスクリーニング業者が帰ったあと、俺の連絡を待機して待っていた。
「あ……た、ただいま」
やばい、これはさすがに怒るだろうと思った俺は、急いで北河遥の前で正座して頭を下げた。
「綾公路先生と一緒じゃないんですね」
北河遥は俺が綾公路莉緒をアパートに連れて帰ってくると思っていたらしい。
とりあえず、綾公路莉緒のクリニックでは鷹司美咲と二人っきりだったこと、初めてのアナルセックスのこと、レズビアンだと告白されたこと、それらを話しているうちに、北河遥の表情がやわらいでいくのがわかった。

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