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ハーレムなんかクソくらえ
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレムなんかクソくらえ 40

鷹司美咲のスマホは指紋認証がセキュリティとして使われていたので、眠り込んだ鷹司美咲の指で解除して、法律事務所のパソコンに「直帰します」とメールを入れておいた。
鷹司美咲は自分の法律事務所のスタッフに普段からこうして連絡を入れているのが、スマホの履歴からわかったからだ。これで鷹司美咲は俺のところから、直帰で帰宅したことになり、翌日まで拉致されていることは知られることはない。
北河遥はこの部屋で一時間後に来る予定のハウスクリーニング業者を待つ。
精神科医の綾公路莉緒が駅から徒歩でアパートに到着したのは、鷹司美咲が意識を失ってから約三十分後。
「問題ないようです。脈拍は正常」
綾公路莉緒が鷹司美咲の車で、休診日のクリニックに俺と鷹司美咲を運ぶ。
「目が覚めて、嘔吐や混乱して暴れようとしたら連絡して下さい。来て鎮静剤を打ちますから」
綾公路莉緒は俺にクリニックのスペアキーをあずけて、クリニックの駐車場に停めておいた自分の車で帰宅して待機。
鷹司美咲をクリニックの診察室に運ぶ。
俺はアダルトショップで購入したSMプレイ用の手錠、足枷、口枷、目隠し、その他をバックから取り出して、鷹司美咲を下着姿にした。
生真面目そのものに見える服装の下は、薔薇をモチーフにしたレースの紫色のセクシーな下着だった。
鷹司美咲のスマホで、顔はわからないように口元から下の体を撮影しておく。
美咲の下唇の右端には小さなほくろがある。
医療用の使い捨てのゴム手袋をはめて、鷹司美咲の服を脱がしたり、撮影したり、目隠しや手錠や足枷おまけで首輪までつけた。
これも撮影しておく。
眠り込んで一時間は経過した。
アパートの部屋から診察室まで運ぶ間に目をさまさないか気になったが、綾公路莉緒によれば、混迷、という状態だと説明された。
繰り返し体を揺する、大声で呼びかける、体をつねるなどの強い刺激を与えると、短時間だけ目をさますことができる状態らしい。
睡眠薬の効果がやわらいでいくと、嗜眠の状態になることも説明された。
嗜眠は、覚醒レベルが若干低下した状態または精神がやや不鮮明になった状態。自分の周囲の状況をあまり認識できず、思考が遅くなる傾向がある。疲れているように見えることもある。虚ろな表情でぼんやりとしている感じらしい。
その状態から、ふと我にかえったように思考や感情が戻る時間がふえていく。
ただし譫妄は、ものごとに注意を向けられなくなったり、明晰な思考ができなくなったりする状態で、見当識障害が起こり、自分がどこにいるのかや今何時なのかなどが分からなくなることがある。
過剰なほど覚醒していても、次の瞬間には錯乱し、反応が鈍くなることがある。
嗜眠と覚醒をいったりきたりしながら、睡眠薬の効果から抜け出すらしい。
錯乱がひどいときは、綾公路莉緒から連絡をするようにと言われている。
SMプレイセットには拘束具の他にも、先端にもふもふしたものがついた棒の「すぐり羽根」や亀甲縛りの縛りかたの説明書がついたロープ、ローター、乳首をはさむ「乳クリップ」、SMの定番の鞭がついていた。
クリップで乳首をはさんで、反対側についた紐を引っ張ると、痛みとパチンと外れる音が奴隷を興奮させます、という説明書きに苦笑いした。
痛いだろうな、と思う。洗濯ばさみに紐を結んで引っ張る感じ。事務用の金属のクリップだったら、乳首に傷が残りそうだ。
自分の指で試してみると、それほど挟む力は強くないようだ。
鞭も五本の幅広のゴム帯に棒の握りがついたもので叩くより、音を鳴らして怯えさせるものらしい。
革ベルトで床を叩いたり、輪っかにして鳴らしたほうが派手な音がすると思う。
「すぐり羽根」はもふもふしたところで、くすぐる道具のようだ。掃除道具のホコリ取りの小型版という感じだ。
SMの定番の紐も綿のカラフルなやわらかい紐で、荒縄って感じではない。
SMプレイっぽい雰囲気で遊ぶための大人のおもちゃという感じだ。

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