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ハーレムなんかクソくらえ
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレムなんかクソくらえ 39

パワハラ、セクハラの加害者になったときの保険というものはないので、個人の経済的負担は大きい。その職場で業務に従事していなければ、加害者はパワハラ、セクハラを行っていなかった。
だから、企業の経営者には民法上には管理責任があるので、負担を分担しなければならない。
それを業務中の交通事故ならば認める企業の経営者も、パワハラ、セクハラでは認めたがらない。
パワハラ、セクハラは一瞬で人命が失われる事例がめったにない。
加害者がどれだけの被害を相手に与えたのか、被害者本人の申告する被害を第三者の事業主が推測はできても、補償するならどれほどの金額に相当する被害なのかわかりにくいことがある。
交渉の仲介を行う弁護士にも、裁判の判例から相場は推測できるが、明確な補償金額は被害者の申告しだいというところ。
企業の経営者からすれば職場で業務中でもなく、仕事の人間関係がない相手に、完全にプライベートでやってくれよ、と舌打ちしたくなるかもしれない。
「あなたの希望金額をここの社長は用意してくれています。示談書の内容でわからないことがあれば、説明しますので……しっかり……ご確認下さ……い」
俺と女社長の山崎さんは、弁護士の鷹司美咲と近づくために芝居を打つことにした。
女社長の山崎さんの依頼で、弁護士の鷹司美咲が俺と示談交渉を行うために自宅訪問してきた。
俺が書類に目を通している間に、説明していた鷹司美咲がインスタントコーヒーに混ぜた睡眠薬の効果で、床の上に横倒しになって眠り込んだ。
睡眠薬は精神科医の綾公路莉緒が提供してくれた。
眠り込んでいる間に俺が犯したら鷹司美咲は目が覚めたあとは虜になっているらしい。
老舗旅館の未亡人女将の後藤さんが、俺と同じ体質の今は亡き旦那さんから、若い頃に旅館への融資を資産家の妻や娘を虜にして引き出した話を聞いていた。鷹司美咲がレイプされたと警察に被害届を出されなければ、事件にならない。
睡眠薬も、ひと芝居打つ必要もなく、鷹司美咲が本社に訪れたとき、地下駐車場で強引にキスすればいいと思う、という意見は山崎さんに脚下された。
本人に気づかれないうちに犯せば、気づかれない限り訴えられないけれど、強引にキスしたらその場で警察を呼ばれて現行犯逮捕されるかもしれない、と山崎さんは心配して、俺の共犯になることにしたらしい。
夜這いプレイっぽいな、これは。
鷹司美咲が眠り込んだ隙に、俺は飲みかけのコーヒーをトイレに流した。俺と鷹司美咲の使ったカップをビニール袋に入れる。
そのまま、まだ眠り込んだ鷹司美咲を見下ろしながら駐車場の車内に待機している北河遥に連絡を入れる。
俺はコーヒーに仕込んだ睡眠薬の量が適量なのか心配になる。精神科医の綾公路莉緒から手に入れた睡眠薬だが量が少なければすぐに目がさめるし、多すぎれば昏睡状態から何日も目がさめない。

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