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ハーレムなんかクソくらえ
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレムなんかクソくらえ 37

翌日の昼前に、俺と北河遥は二人で出勤した。
出勤して仕事をこなしている北河遥からは、昨夜の淫らな乱れっぷりを、社内では誰も想像できないだろう。
俺はあくびをしながら、屋上の喫煙所で青空と流れる雲を見上げて、煙草に火をつけた。
弁護士チームの代表である鷹司三咲の、弁護士事務所で俺にあれこれと説明したときのすまし顔を思い出していた。
鷹司三咲はプライベートでセックスをするとき、どんな乱れかたをするんだろうか。
今回のプロジェクトの進行を順調にするために、裏工作として弁護士の鷹司三咲と精神科医の綾公路莉緒を、俺のセフレにしてもよしと、女社長の山崎さんからの許可はもらってある。
弁護士は依頼者がパワハラ、セクハラの加害者を訴えたり、加害者と交渉して示談金や慰謝料がほしいといえば、刑法と民法どちらの知識も使って、依頼者に有利になるように交渉を進めていく。
依頼者が加害者ならば、警察へ被害者が被害届や告訴状を出さないように交渉を行ったりもする。
依頼者が会社に対してパワハラ、セクハラがある職場があることを民法上で管理責任を怠っているとして、加害者と会社のどちらにも慰謝料請求したいと弁護士に依頼すれば、弁護士は会社の代表取締役へ交渉を持ちかけてくる。
会社が依頼者でセクハラ、パワハラの事実は認めた上で、被害者への慰謝料の交渉や、加害者へ会社が被る被害の賠償金などの支払いを告知したりする。
つまり、依頼者しだいで、弁護士の役割はころころと変わる。
精神科医チームもかつては治療を求める患者なら、加害者と被害者どちらでも、同じように対応するという考えかた、つまり、どちらにも利用される立場にあった。
それを被害者のみにカウンセリングや必要に応じた治療を行うという方針に、綾公路莉緒が決めた。
これにより会社側は被害者への援助として、精神科医への治療費やカウンセリング料金を、被害者が会社を訴えたり、示談金の交渉を行わない限り、という条件つきで、会社側が全額支払うという、被害者と会社が敵対しないようにする仕組みを検討できるようになった。
弁護士チームが依頼内容によっては会社と敵対するとなれば、弁護士を社員が使うサービスを会社側からはパワハラ、セクハラ対応として提供できない。
AIシステムと同時に企業コンサルティングも提供できることが、女社長の山崎さんの会社が急成長できた秘密なのだ。
以前は海外のAIシステムを企業が導入すると、工業用ロボットなども自社購入しなければならず、その初期コストを企業側は独自の判断で人件費削減や他の機材の売却や借金などで補ったりしていた。
山崎さんの会社はAIシステム導入を条件に、会社の全体的な利潤底上げのコンサルタルティングを提供する。
機材はレンタルで、のちに買い上げか返却かを企業は選ぶことができる。
AIシステム導入で単純に人が行う作業をロボットにさせることで、生産量を上げ、人件費を削減することで五年後、十年後に利潤を得る計画は、初期投資の損額を補うのにも、方法をまちがえれば無理があることを教える。
人員削減だけなら、あえてAIシステムを導入せずに管理体制の変更をすればいいと。
ロボット導入のあと現場でメンテナンスができる技師の育成を行うための講師を最低三年間は顧問として雇用、適性のある人材を積極的に採用する。
現場で活躍する適性もなく、AIシステムのサポートを使いこなせない管理職の人員をリストラで削減するか、契約の見直しを行う。
製造した製品の販売先の見直しと新しい販売先に合わせた製品の改良。
中小企業の連携と情報交換をAIシステムで可能になることで、おたがいの負担を軽くすることができることを教えた。
派遣社員や契約社員でも適性があれば正社員雇用したほうが、企業としては得がある。契約期間が終われば、また新たに雇用した人員に教育する費用や労力がかかる。
いろいろな企業を渡りあるく派遣社員や契約社員でも、経験と技術がある人材もいる。それをどうやって見つけるか。そこでAIシステムを導入すれば、就職活動で履歴を登録されているデータベースを参照し「その会社の契約が終わったら、次はうちで正社員で働いてくれないか?」と人事担当者が連絡をつけることもできる。

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