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ハーレムなんかクソくらえ
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレムなんかクソくらえ 26

担当弁護士チームとカウンセラーチーム。
その合同チームが協議会なのだが、このリーダー二人の意見がかみあわない。
パワハラ、セクハラの加害者と被害者の立場を明確にして、法律上で白黒つけたい弁護士チームと、加害者と被害者どちらも平等に社会的な立場を放棄して、個人として理解と和解をめざすカウンセラーチーム。
その思想がまるでちがう。
この問題は、北河遥でもさすがに手に負えない難問だった。
弁護士チームのリーダー、弁護士の鷹司美咲。
カウンセラーチームのリーダー、精神科医の綾公路莉緒。
美咲と莉緒の意見がかみあわず、北河遥が折衷案を出しても話がまとまらない。
隠しカメラでリアルタイムで撮影して、その会議の様子を女社長の山崎さんと俺が執務室で一緒に見ていた。
「ここは君の出番じゃないかしら?」
北河遥がちらっと隠しカメラのある会議室の隅にある観葉植物の植木鉢を見た。その日の会議の結論は保留で後日に持ち越された。
弁護士チームと精神科医チームは外部顧問、つまりアドバイザーとして依頼して今回のプロジェクトに参加している社外の人たち。
そのため、女社長の山崎さんが会議に参加したとしても、会議の結論を強制的に決定することはできない。アドバイザーの意見を無視するなら、専門家に依頼して意見を求める意味がなくなってしまう。
プロジェクトの担当部門の部長の俺が会議に参加して、やはり強引に会議の結論を決定したら、わざわざ社外の専門家に意見を求める意味がなくなる。
ただし依頼者の会社に忖度するアドバイザーであれば意味がない。
翌日、精神科医の綾公路莉緒の経営しているメンタルクリニックに俺は予約した。精神科医の綾公路莉緒を指名して。
女社長の山崎さんや次長の北河遥との面識はあるが俺との面識はない。
女社長の山崎さんから弁護士と精神科医は今後も協力してもらう必要があるので、俺が嫌でなければ虜にしてもいいという許可を、昨夜ベットの上でもらったからだ。
綾公路莉緒はセミロングのゆるふわパーマの髪型に眼鏡をかけて薄化粧の美人女医。小学校の保健室にいたら、子供たちから人気が出そうな、優しげな顔立ちをしている。
カウンセリングは他の看護師たちも席を外していない二人っきりの午後の診察室で行われた。

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