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ハーレムなんかクソくらえ
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレムなんかクソくらえ 16

老舗旅館の女将、後藤尚子さんは全裸で驚いた表情で立っていた。
少しむっちりとした艶やかな体つきとあらわになった大きめな乳房と陥没乳首。
「わっ、す、すいませんっ!」
あわてて俺は走ろうとして、足をすべらせた。
「あぶない!」
女将の尚子さんがとっさに抱きついて俺は転倒しないで済んだ。
「大丈夫ですか、お客様」
抱きつかれたまま聞かれて、俺はどぎまぎしながら「はい、すいません」と言うのがやっとだった。
返事を聞いてほっとしたのか、ゆっくりと腕をほどいて一歩下がった後藤さんは、腕で胸元を隠してうしろをむいた。
「あの、御布団はお部屋に用意してありますから」
と少し小声で後藤さんが言った。
「はい」
俺は逃げ出すように脱衣所に行き、あたふたと旅館の浴衣を羽織った。
そのとき、扉のガラス越しに「ちょっと、あとでお話がありますから、お部屋にうががいます」という声をかけられ、俺はびびった。
痴漢とかで警察に突き出されたりするのか。
夜二時から三時までは清掃のため入浴禁止という注意書きが、注意事項の書かれているパンフレットに書かれているのに部屋に戻ってから気づいた。
「失礼いたします」
夜中の三時頃に女将の後藤さんが、湯上がりの浴衣姿で部屋に来た。
俺はびびりまくりで正座していた。
「どうもすいませんでした」
とにかく土下座してみた。
「お客様、頭を上げて、どうか足をくずして話を聞いて下さい」
後藤さんのしなやかな指先が肩のあたりにふれた。
「でも……」
後藤さんの沈黙に、俺が言葉につまり、何か言わないといけないと思い顔を上げた瞬間に、唇をいきなり奪われた。
濃厚なディープキス。
俺が意味がわからずに呆然としていると、後藤さんは不思議な話を俺に教えてくれた。
・女性を身も心も虜にしてしまう男性がいること
・子種がない体質であること
・唾液や精液は女性を欲情させること
・虜になった女性のなかには、まれに特別な体質の男性を見分けられるようになることがあること
・セックスしすぎて短命である場合もあること
旅館の主人はこの珍しい体質だったらしい。今は後藤さんは未亡人で、老舗旅館を引き継いで経営しているのだった。
「お客様が旅館の受付でいたときに、そばに立って夫と同じ匂いのようなものを感じました。一度でも誰かの虜になった女性は特別な体質の男性に惹かれると、夫から聞かされていたのですが、信じていませんでした」
俺は理解した。
恭子にキスをした瞬間から、恭子は俺の虜になったのだと。
「女性を虜にする力の強さは人によってちがうらしいのですが、より強い力を持つ男性に惹かれるらしいのです」
旅打ちの「師匠」は本人は気づいていたかはわからないが女性を虜にする体質だったのかもしれない。
風俗嬢として恭子と明美は「師匠」の汗を舐めた。
そして虜になった。
そのあと、もっと力の強い俺があらわれたので俺に惹かれた。
美恵子に酔ってキスをしたので、美恵子は俺の虜になった。
「私を抱いて下さいますか。夫が亡くなって五年間になります。愚かな私を慰めてほしいのです」
立ち上がった後藤さんは浴衣を脱ぐと、浴衣の中は下着もつけていない全裸だった。
俺は女将の後藤さんに同情した。それ以上に艶めいた体や表情に欲情した。
朝五時に旅館を出て朝日の昇る海を見ることは、この日の朝はできなかった。
這いつくばって、お尻を上げた美人の未亡人の後藤さんに、俺は思いっきり腰をふって、熱くぬめった膣肉に勃起したペニスを搾り取るように締めつけられられながら、射精の快感に身を震わせていた。
陥没乳首にむしゃぶりつき、ぷっくりと出てくるまで舐めたり、吸ったりした。
手におさまりきらないむっちりとした手ざわりのよい乳房を、指を食い込ませながら揉みまわした。
あえぎまくる後藤さんのクリトリスを舐めながら、後藤さんの口の中にふくまれたペニスが射精寸前まで痛いほど張りつめているのがわかった。
後藤さんが俺にクリトリスを責められ続けて、つい口をペニスから離した瞬間に射精して、頬や胸元が白濁した精液まみれになった。
射精しても、すぐに勃起した。
俺も珍しい体質だが、後藤さんも男性を欲情させる体質なのかもしれない。後藤さんの亡くなった旦那さんは、命ごと搾り取られたのかもしれない。
俺が昼過ぎに目をさますと、女将の後藤さんはもう部屋にいなかった。

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