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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 92

「シーラ、俺は戦う事しか出来ない。
それに束縛されるのが嫌な男だ。
逆にバーンは俺と違って統治が出来るし安心だと思うんだよ。
シーラ、良いだろう・・・」
シーラと二人っきりでいると落ち着くのか何時になく饒舌に話すラング。
そして、答えを期待して待つラング。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なあシーラ、皆で一緒に暮らそう…無論オッケーなんだろう。」
「・・・・・・・・・」
しかし、シーラは沈黙したままであった。
それに対して痺れを切らしたラングはシーラの肩を掴み問い詰めるが、シーラはそれでも黙ったままであった。
「シーラ………駄目なのか」
「なりません・・・・・・・」
無言で無表情のシーラをみてラングはシーラの本意に気付いたラングは駄目なのかと答える。
シーラは意を決して少し弱弱しく悲しい顔で「なりません」と答える。
「どうして…どうしてだ。俺はお前も妻にしたいんだ。
それがどうして駄目なんだ!!!」


ラングの激昂に、シーラはただ一言。

「私は・・・ラング様の奴隷メイドです」
「・・・ッ!!」

その言葉にラングの中で何かが切れた。
次の瞬間、ラングはシーラを押し倒していた。

「何で・・・なんでわかってくれねえんだ、シーラ!?
 オレは別に、この国の王になんて興味ねえ!
 ただオレは好きな連中と一緒にバカやりながら楽しく暮らしていけたらそれでいいんだ!!」

ほとばしるラングの思い。
それは実にラングらしい、単純明快な思いである。
しかし世の中というものは、そんなに甘くもなければ単純なものでもない。
今ラングが消えれば、反撃の機会をうかがう帝国や権力を求める野心家たちによって、あの頃以上に危険な時代へと突入してしまうだろう。
それに何より、ラングはなぜシーラが奴隷メイドであり続けているのか、その理由をわかっていない。
シーラはそれが何よりも悲しかった。

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