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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 10

シュザクの問いに対し、アウローラは困ったような笑顔でこう答えた。

「申し訳ありませんが、それにお答えしかねます。
 もしお気に召さなければ、私を処刑してもかまいません」
(・・・まぁ。そう来るだろうな)

シュザクは予想通りの答えにどうしたものかと思案する。
別に拷問して吐かせてもいいのだが、隣でにらんでるラングがそれを許さないだろうし、彼女は何をされようと話そうとはしないだろう。
強行しようとすれば、自決する可能性だってある。
とは言え、これほどの重要人物を放置しておくのは危険だしもったいない。
さてどうしたものかと考えていたその時。
シュザクの脳裏にある名案が浮かんだ。
それはラングに首輪をかけるためにも効果的な一石二鳥の作戦。
そのためにも、一応本人の意思を確認しておかねば。
シュザクは内心の焦りを隠しつつ、姫に向かって再度質問する。

「では確認しますが。あなたは敗軍の将軍としていかなる恥辱にも受ける覚悟はおありですか?」
「もちろんです。本国を裏切るようなこと以外であれば、甘んじてそれを受け入れましょう」

その言葉にシュザクは内心で大喜びする。
コレで決まった。シュザクはラングと視線を交わすと、その処遇を告げた。

「ではアウローラ姫。
 あなたにはこの準大陸を荒らした罰として、ラングマルシュ王への隷属を命じます」
「!?」

いきなり話を振られ、驚きに目を見開くラング。
シュザクは視線で説明を訴えるラングを無視して話を続ける。

「あなたは王のメイドとして、誠心誠意働いてもらいます。
 一国の将軍から奴隷に身を落とし、この国の復興に生涯を捧げるのです。
 王族であるあなたにとって、これほどの屈辱はないでしょう?」
「・・・わかりました。それが私の運命ならば」

その一方でラングはやられた、と言わんばかりの表情でシュザクを見ていた。
彼女は姫をラングのお目付け役として、四六時中張り付かせるつもりなのだ。
いくら奴隷とは言え、敗軍の将と子を作ることを国民は快く思うまい。
仮にこっちは何とかできても、大陸の連中が怒って軍を再編成することも考えられる。
手を出さないなら出さないで、シュザクは姫にラングの状況を逐一報告させることだろう。
女ぐせの悪いラングのストッパーとしてこれ以上の適任者が他にいるものだろうか!?
ラングの視線の先でシュザクは勝者の表情を浮かべていた。

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