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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 11

ラングは天を仰ぎながら呟くように言う。
「マニシュが何と言うかな…」
彼は自分の身の回りを取り仕切る侍女長の顔を思い浮かべる。
両親が早くに死んだラングと公爵となった弟を共に育てたのがマニシュで、彼らにとっては母親代わりの存在である。
ラングの筆下ろしをしたのもマニシュで、解放軍蜂起後も心配するマニシュが彼の身の回りの世話をしていたぐらいだ。
マニシュの娘達もラングや弟の侍女になっていて、彼女達がラングを危険に晒すような決定を受け入れるとは思えなかった。

また、他の諸将もラングとのセックスや子作りを『国家解放後の当然の御褒美』と大半が思ってるから、ラングが手を出さなくなれば不満が続出するのは間違い無い。
そんな結果が見えているのに、聡明かつラングに対して過保護気味なマニシュが納得するとはラングも思え無かった。
逆にアウローラの存在がラングの為になるとマニシュさえ納得させれば全て上手くいく筈だが…シュザクはマニシュの事を思い浮かべながら頭の中で作戦を考えていった。

暫し考えてシュザクは答えを出す。
「アウローラ姫には『服従の首輪』を付けて頂きます…」
服従の首輪と聞きアウローラも多少青ざめる。
服従の首輪…
大陸の魔術師達が考え出した女を奴隷とする道具…付ければ二度と取る事ができず、男の命令には絶対服従になる魔法の首輪である。
特定の人物の血を使い、その人物だけに服従する事もでき…大陸の魔術師から秘術を聞いたシュザクは、使い方はよく知っている。

首輪にはランクと言うものがあり、下位のランクが上位のランクに従う効果もあった。
その為解放された奴隷達…首輪は取れないし、奴隷のままにしておけないしで、マニシュの提案でラングの血を使って城の侍女にしたのだった。
その時、マニシュは最上位の首輪を付け、娘達も上位の首輪を付けていたので、アウローラに最下位の首輪を付ける提案だったら彼女を納得させれるとシュザクは考えていた。
シュザクはアウローラに宣告すると、マニシュを呼ぶように扉の外の部下に言った。

…少しして数人の侍女を引き連れて現れたマニシュ。
母性と色気がどちらも十二分すぎる程の成熟した美女、豊満な肢体に若い娘にない魅力をたたえている女性である。
「シュザク殿…首輪を付けて侍女にする以上、ラング様の身の回りの世話だけでなく性欲処理を担当する事になるのですが…それでも宜しいので?」
多少怒りは籠っているが丁寧にマニシュはシュザクに答える。
「無論マニシュ殿の言う通りにして貰って結構じゃ…と言うか、もっと侍女に性欲処理を努力して貰わねばならない…」

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