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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 88

しかし、命を救った際にシュザクは絶命寸前であった。そこで仙人はシュザク救う為に仲間の人魚である彼女の生き血を大量に飲ませ蘇生させた。
人魚の生き血はどんな病や怪我にも効くのであるが、
代償として大量に飲むと不老長寿になる副作用があった。
当然蘇生したシュザクは自分を助けた仙人と人魚等を恨んだが、仙人と人魚に生きる事の尊さを教えられ仙人の元で魔導や様々な知識を学んだ。
シュザクはその後、自分が生きる証を見つける為に世界を放浪し準大陸でラング達に出会ったのである。

シュザクの長い人生で多くの英傑と出会ってきたが…ラングと言う男は、全くの規格外と言ってよかった。
まず、桁外れの武勇…
最初にラングを見たのは、シュザクが準大陸に来て最初の戦場見物の時であった。
3倍程の戦力差と見事な戦術でラング率いる独立軍を誘い出した帝国軍…シュザクも包囲殲滅される独立軍の哀れな末路を想像したが、すぐに度胆を抜かれる事になった。
軍の先頭で堂々とした体躯の黒馬に股がる黒衣の将…
彼の無謀とも言える突進に、若さと青さを見て嘆息するシュザクだったが、突進する将が敵と刃を交えた瞬間、表情が変わった。
「…なんじゃ?!…奴は…」
長い人生で驚く事が少なくなったシュザクも、自分がまだまだ驚く事があった事に驚いてしまう。
将が敵の先陣に当たった瞬間…兵士が吹き飛び、彼の周囲に空白ができる。
それは、彼の振るった槍の旋回力で吹き飛ばされたものだったが、余りの速さにシュザクも最初、何が起こったか理解出来ていなかった。

普通、円形盾と槍を持った重装歩兵に突撃するのは、かなり危険な行為である。
しかも、盾をかざし槍を揃える密集戦法を取った帝国軍重装歩兵は、シュザクすら唸る程見事に完全された戦法であった。
まず間違い無く串刺しされて終わると思ったが…まさか槍の一閃で弾き跳ばしてしまうとは想像だにしなかった。

歩兵の壁を弾き跳ばした彼は立ち止まらない。
彼の駆る黒馬は、その場から信じられないような跳躍を見せると、前方に大きく跳び、壁の内側の歩兵を踏み潰した。

そして、歩兵が槍を繰り出す間もなく、将の槍が死の旋風を繰り出す。
非常識極まりない突撃と、暴力的なまでの強さ…無敵を誇る帝国歩兵が恐慌に陥るのに時間はかからなかった。
そこに独立軍の騎馬が、将に続けとばかりに突っ込んでくる。
正直、シュザクも『騎馬隊』と言う物に否定的な方だった。
その速度は魅力だが、人と馬共に訓練が必要だし、大部隊を編成するのに向かない。
事実、開戦直前は独立軍は全て騎馬編成であったが、陣形はバラバラで統率が取れているとは思えなかった。

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