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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 83

このまま事に及びそうな雰囲気を醸し出すラングとマリオンに詰め寄ったのは…パームシュフェルトだった。
戦場では男装で通し、ボーイッシュな容姿だった彼女も、お腹の膨らみが目立つにつれ、女性らしさが全面に出るようになっていた。
艶やかなドレス姿も、今のパームシュフェルトにはそれこそが一番似合いであるように見えていた。
軍隊形式でなく、優雅に貴婦人の礼をするパームシュフェルトは、チラリと後ろを振り返りながら、ラングに告げる。

「先程の不心得者と…それに加担したと思われる二名を捕縛しました…それと、不心得者が持っていた杯から毒が検出されております」
彼女の報告に、ラングの周囲には緊張が走る。
そのラング達の前に、縛られた二人の少女が引き出される。
まだラングを睨む少女と、諦めたような表情の少女…ラングは二人を見ながら口を開いた。
「お前らが誰の差し金で送り困れたかなんてどうでもいい…いちいち暗殺なんか考えてたら生きていけないからな…何せ俺は沢山人を斬ったからな」

「その通りだ外道っ!!…貴様のような賊が王だなんて笑わせるなっ!!…」
絶叫するマユキの喉元に、鋭い刃が突き付けられる。
それは、武装メイド中の一人で、彼女は怒りに満ちた目をマユキに向けた。
「どうやら帝国人らしいが…我らが英雄王に外道とは笑止…我らの王が外道なら、帝国は何だ?」
刃まで震わす彼女の怒りに、少し離れた所で見ていたアウローラは息を飲む。
アウローラに比較的優しくしてくれた彼女のこんな表情は見た事が無かった。

彼女が胸に抱く傷に、アウローラは目を伏せるしかない。
その武装メイドは、するすると着衣を脱ぎ裸になる。
そして、マユキに向かって自分の股間を指し示した。
「ここを見ろ!…貴様らの帝国貴族様が、私の目の前で両親をなぶり殺しにした末に、まだ幼い私を凌辱して…最後に焼けた鉄棒を突っ込んだ後だよっ!…そして私は、奴隷として売られて、奴らの玩具にされたんだよっ!…貴様らの帝国貴族様にねっ!!」
彼女の秘部は変形し、痛々しいぐらいになっていた。

「ヒィッ!!…」
グロテクスに成り果てた股間に、マユキは目を見開いて硬直する。
「貴様がどう思おうが、我らの王は私のここを見て…躊躇いもせず口を付けられたのだ!…それだけでなく、夜伽の時もたっぷりと可愛がって頂いている!…そんな陛下を悪く言う者は、天が許そうとも私は許さないっ!!」
普段大人しい方の彼女の気迫に、流石に修羅場を潜った者達も静かになる。
それ以上にマユキは大きなショックを受けていた。

マユキと同じく、アウローラもショックだった。

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