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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 80

「あらラング様、なにいじけてるのですか?
宴会の準備終わりましたよ。」
ラングがシュザクの威圧に屈しいじけているとマニシュがやってきて宴会の準備が終わったのを告げに来た。
「そうか、シュザク、ユーリア、飯にしようぜ!!
腹減ってしょうがないよ!!」
マニシュから宴会の準備が終わると聞きさっきまでいじけてたラングは嬉々とした表情に戻った。
『単純じゃが、あやつらしい。
妾が抑えれば良い事じゃ。』
ラングのけろっとした態度にシュザクは内心呆れながらも自分が抑えれば済むと納得していた。

それから間もなくしてラングの帰還を祝う宴会が始まった。
愛しい男の帰還にパームやマリオンたちの誘惑やラングの暴走を危惧し、ひそかに『ラング暴走防止隊』なる部隊を各所に配置し、シュザク自身も様子を伺っていた。
しかし準大陸の良心にして目付け役の彼女の存在が怖いのか、ラングは驚くほどにおとなしかった。
むろん軽いペッティングやキスはあったが、シュザクはあえてそれを黙認した。
仕事とは言え、ラングの帰還を待ちわびていた彼女らの気持ちもわからいではなかったし、全てを抑えつけてはかえって大きな反発を生む。

「ん〜っ♪ぷはっ!いやぁ、今日の酒はうめえなぁっ♪」
「いい飲みっぷりです、ラング様。ささ、どうぞもう一杯・・・♪」
「ねえねえ、ラング様ぁ。私にもう1回キスしてくださいぃ〜っ!」
「あーっ!?アンタさっきキスしてもらったばっかりでしょ〜っ!?」
「かっかっかっ!気にすんな気にすんな!
 おまえらが満足するまでたっぷりキスしてやんよ!」
「ふあッ!?や・・・ラング様っ。その触り方・・・ダメっ・・・。
 わ、私がまんできなくなっちゃいますぅ・・・っ♪」
「ああン、ラング様ぁ、私の胸も触ってください〜っ!」
(・・・何じゃ?アイツは私に警戒しつつもやりたい放題やっているからか?
 さっきから妙に胸がざわついて仕方がない。
 警戒のし過ぎで過敏になっているのか・・・?)

ラングらしく、しかしシュザクの逆鱗に触れない程度にはしゃぐラングを見ながら、シュザクは何か違和感を覚えていた。
彼女のその感覚は間違っていない。
しかしその違和感を感じる原因が2つもあったために彼女のセンサーが混乱してしまったのだ。
1つは自分の記憶との相違。
もう1つはこの平和な空間で、戦場のような空気を漏らしている異質な存在。
このところ平和な日々が続いたために、その異質な存在にシュザクはいまだにそれを把握することができずにいた。

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